日振(艦隊これくしょん)
ひぶり
はい!概要は、ここです!
2018年2月17日未明のアップデート完了により実装された。同日より開催の2018年冬季イベント『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』のE-2突破報酬となっている。
名前は愛媛県宇和島市の日振島から取られている。地名由来の艦娘は少なくないが、海峡名由来の速吸や諸説ある衣笠を除けば純粋に四国地方に由来する名を持つ艦娘は彼女が初めてである(大型艦では加賀や大淀の妹の予定艦名が四国に起源を持つが、どちらも最終的に艦艇として竣工していない)。
実装に先立って『コンプティーク』2018年1月号で北上および姉妹艦の大東とともに晴れ着姿で表紙を飾っており、名前が明かされていなかった当初は大東とともに「謎のちっこいの」と呼称されていた。
尚、当初は艦名を音読みで「にっしん」と誤読する提督も散見された。当然、某装甲巡洋艦や某水上機母艦、また某即席麺メーカーなどとは無関係である……のだが。
まあ、これはこれで。
ちなみに、日振には3分間ならぬ、わずか3ヶ月半(105日)で完成した妹(7番艦の目斗(もくと))もいるので、「即席麺」的には正解かもしれ、ない?
はい、容姿は萬全です!
姉妹艦の大東と比べてもさらに前髪が短く、後ろの(あくまで比較級で)やや長めの髪をまとめている。絵師が同じであることも相まって、前述の「謎のちっこいの」扱いされていた時期にはこの人と見間違える提督もちらほら。まあ表紙だけでは新艦娘かどうかわからないので無理からぬことである。
白地に青のワンピースや帽子といった服装や艤装の形状は大東とほぼ共通であり、爆雷も彼女と同じく手に持っているが、軽く踏むなどという危なっかしいことはさすがにしていない。
あの、性格って…
同じ海防艦の択捉をもう少し丸くしたような、素直で明るい子。同僚である海防艦については「えっちゃん」「まっちゃん」などのように、基本最初の一文字で呼んでおり、姉妹艦の大東のことも「だいちゃん」と呼ぶが、余裕がなくなると呼び捨てにする様子。
提督に対しては基本丁寧語であるが、MVPで褒められたりすると無邪気に喜んでおり、やはりそこは見た目相応である。また、改になると改造前と比べわずかだが話し方がフランクになる。
性能…気配…なし!よしっ。
竣工から戦没までの期間が57日と、未成艦を除けば2017年2月現在実装艦で最も短命だったからか、運は7と低めに設定されている。
しかし対潜初期値が【40】と佐渡よりも【4】高く、四式ソナーさえあれば四式ソナー+三式爆雷投射機でLv1からシナジー付き先制爆雷攻撃が可能という途方もない個性を持っている
史実ですか?はい!お任せください!
1944年6月27日、日立造船桜島造船所で竣工。
同年8月にヒ71船団の護衛任務に就くが、18日夜にアメリカ潜水艦の“狼群(ウルフ・パック)”に襲撃され、大鷹、速吸、ほか多数の輸送船が撃沈され、船団は壊滅。日振は同行していた佐渡・松輪と共に船団から離れ対潜掃討に従事したが、22日、米潜水艦2隻に襲撃・撃沈され、その短い生涯を終えた。
日振たち3隻を“返り討ち”にしたのは、潜水艦ハッドとハーダーから成る狼群。
…つまり、雷、水無月、早波、谷風、ほか多数の輸送船を屠ったハーダー(USS Harder,SS-257)である。
ハーダーは日振と松輪にとどめを刺したとされる。その2日後に、今度はハーダー自身が第22号海防艦と第102号哨戒艇(元アメリカ駆逐艦スチュワート)に“仇討ち”されてしまうが、日振はハーダーの“最後の戦果(獲物)”とされてしまった格好である。
(なお、ヒ71本隊を襲撃したのは、ハーダーとは別のグループである)
日振の最初で最後の艦長は石川浩少佐。海防艦の艦長には民間出身の海軍予備士官が多かった中で、石川少佐は海軍兵学校(64期)卒業の正規の海軍士官だった。対潜学校での教育も受けた石川少佐には期待が寄せられたが、本領を発揮せぬまま、日振と運命を共にしてしまった。
有力な甲型海防艦3隻と共に、石川少佐の戦死は、日本海軍と海上護衛総司令部にとっては大きな痛手だった。