史実については「日振型海防艦」を参照のこと。
概要
2018年冬季イベント『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』で、御蔵型を飛ばして新たに追加された海防艦娘。
事前に2018年1月発売の『コンプティーク』の表紙にて北上さまの両隣に晴れ着姿で登場してお披露目されていた。この時点での運営からの案内は「謎のちっこいの」となっていた。又この時点では艦級は発表されていなかった為、対馬の放置ボイスに出てくる「鵜来」等も候補に挙がっていた。
因みに背の小さい海防艦達に合わせて膝立ちで並んでいたり、羽根突きをしたのか北上さまだけは顔に墨で落書きされていたり、CMで「うざっ」と毒づきながらも顔は苦笑いを浮かべていたり(何だか恍惚とした様な表情に見えるという意見も)と、駆逐艦をはじめとした小型艦から距離を置いているようで実は懐かれてるらしい北上さまの優しい一面が垣間見える感じがする。
画面外の大井さんの表情を想像すると、背筋が凍るが……
制服は先に実装されている占守型や択捉型に比べて簡素なワンピースのみとなっている。これは戦時量産型として簡素化された事を表現していると思われる。確かに元々北方漁場警備用に設計建造されていた占守型は袖に毛皮が付いたかなり厚手の制服で、択捉型で簡素化を目指してセーラー服になったのだろうが、4者4様というレベルでそれぞれカスタマイズされている為、こちらも簡素化が実現出来ていなかった史実を表したものと思われる。
艤装は背中に煙突・マスト等を纏めたユニットを背負い、手に単装砲、両太ももに爆雷投射機を装着している。
担当絵師は吹雪型や一航戦でおなじみのしばふ氏。しばふ艦隊では姉妹で似通った容姿、服装(艤装)をしている艦娘が少なくないが、日振型は特によく似ている。後述の“本当の姉妹”といった点も意識されているのだろうか?
艦娘
実装済
- 1番艦日振(ひぶり)
2018年冬季イベント『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』E2突破報酬として実装。
愛媛県の日振島にちなむ。海峡の速吸や有力説がある衣笠を除けば、『艦これ』史上初の純・四国由来で命名された艦。
- 2番艦大東(だいとう)
2018年冬季イベント『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』でのドロップ入手艦として実装。
沖縄県の大東諸島にちなむ。
- 3番艦昭南(しょうなん)
2021年秋イベント後段『海上護衛!本土近海航路の防衛』でのドロップ入手艦として実装。
シンガポール島の日本軍統治下における名称「昭南島」にちなむ。
未実装
- 4番艦久米(くめ):沖縄県の久米島にちなむ。
- 5番艦生名(いくな):愛媛県の生名島にちなむ。戦後海上保安庁のおじか型巡視船「おじか」となる。
- 6番艦崎戸(さきと):長崎県の崎戸島にちなむ。
- 7番艦目斗(もくと):台湾澎湖庁(現在の澎湖県)の目斗嶼にちなむ。日振型最短建造記録(105日)の保持艦だが、最も短命でもあり、竣工後わずか44日で触雷により沈没した。
- 8番艦四阪(しさか):愛媛県の四阪島にちなむ。中華民国に賠償艦として引渡され恵安(Hui-An)となった後、国共内戦で中華人民共和国に接収される。その後改名、艦種変更を経て、練習艦・瑞金(Rui Jin)として1990年まで現役だった。
- 9番艦波太(はぶと):千葉県の波太島(なぶとじま、現在の仁右衛門島)にちなむ。イギリスに賠償艦として引渡された。
- 10番艦大津(おおつ/おほつ):山口県の大津島にちなむ。進水はしたものの、工程92%で工事中止。戦後、未成のまま係留中に浸水、転覆し、解体された。
- 11番艦友知(ともしり):北海道の友知島にちなむ。工程20%で工事中止。未成艦。
余談
日振型は全艦が日立造船桜島造船所という同一の造船所で建造されている(つまり、全艦が同じ親から生まれた“実の姉妹”)。これだけまとまった数の艦船を同一の造船所で建造するというのは、当時の日本では珍しい例である。
尚、「桜島」という名称から勘違いされがちだが、この日立造船桜島造船所は鹿児島県ではなく大阪市此花区にあった。1997年(平成9年)に閉鎖されたが、その跡地は現在、アニメ・ゲーム関連のコラボイベントも数多く開催される、あの関西最大のテーマパークに生まれ変わっている。
何かの機会に訪れたならば、彼の地で生まれた9隻の姉妹に思いを馳せるのも良いかもしれない。
付け加えると、桜島造船所は日本海軍最後の空母の終焉の地でもある。
関連タグ
謎のちっこいの・・・日振および大東に対する運営からの最初のアナウンスでの呼び名
春日丸(艦隊これくしょん)/大鷹(艦隊これくしょん)・八幡丸(艦隊これくしょん)/雲鷹(艦隊これくしょん)・神鷹(艦隊これくしょん)・・・同じしばふ氏担当の対潜護衛空母