図鑑データ
「こんにちはー。軽巡洋艦、大井です。どうぞ、よろしくお願い致しますね。」
概要ですか?
球磨型軽巡洋艦の4番艦だが何故か3番艦の北上さまより図鑑番号が若い。
また何気に初期艦娘以前に(事前登録限定で)鎮守府に着任している唯一の艦娘でもある。
これは「就役から長らく江田島の海軍兵学校で練習艦として使用されていた」史実を反映したものと思われる。
ゆえに「初期艦娘の番数外」「最初の艦娘は大井」という位置付けで、彼女に思い入れを持つ古参提督もいる。
この設定は艦これアーケードでも継承されており、稼働開始以前に行われた着任準備キャンペーンの抽選で貰える艦娘カードケースの付帯特典として「軽巡 大井」の艦娘カードが封入された。
レベル10に達すると重雷装巡洋艦への改造が可能となる。
姉妹でこちらも重雷装巡洋艦への改造可能な北上さまとは親友(以上?)らしい。その一方、球磨・多摩・木曾ら他の球磨型への言及はない。
他の用例(部分一致検索結果等)については大井の記事を参照。
なお本タグはピクシブ百科事典における記事の独立化を目的としたタグである為、pixivにおける検索ではほぼ「大井」の完全一致検索で用足りる。
容姿って…冷たくて、素敵♪
未改造時(軽巡)のときは腰に大きなポケットの付いたライトグリーンの半袖セーラー服を着用。右手には単装砲、左腕には二連装の魚雷発射管、背中には腰部のアームで保持するタイプの見張り台と煙突を装備している。
改造され改(雷巡)になったときは、濃い緑色の長袖セーラー服を着用し、太ももとふくらはぎに四連式の魚雷発射管が追加される。
これに伴って立ち絵も大きく変更されており、これまでは斜めを向いていたのが改二からは真正面を向いてくれるようになる。
改二になると、クリーム色でヘソ出しの涼やかな服装に変化する(中・大破時の露出度もより涼やかに…)。
また北上さまとは違って胸部装甲は厚い。と言うか、球磨型五姉妹中次女の多摩の次に大きい。
こんにちはー、性能です
球磨型の中では最もレア(背景が金色)だが、『艦これ』サービス開始前に事前登録を済ませた提督には特典としてプレゼントされている(前述の海軍兵学校の練習艦にちなんだという説あり)。なお、建造やドロップでの恒常入手が可能である。
北上と共に非常に有能な艦娘であり、先に述べた通り彼女は軽巡から雷巡へと改装可能となるのだが、それと同時に雷装値が大幅に跳ね上がり、なんと99(他の軽巡は大体80前後)まで上昇。更に甲標的を持たせる事で砲撃戦開始前の開幕先制雷撃が可能になる。
更にレベルアップして改二になると 139という異常とも言える数値にまで上がり、非常に低かった耐久や装甲に関しても並みの軽巡程度に上昇する。近代化改修をMAXにまで施していれば夜戦時には「最低」でも202まで向上し、敵の大ボス、戦艦棲姫を遥かに上回る火力(180)を発揮する化け物と化す。
その自慢の魚雷であらゆる敵を一撃で撃沈させる様は正に圧巻。
他の艦では中々潰せないflagship級の戦艦も、彼女なら開幕雷撃1発で簡単に撃沈させてしまう事さえある。夜戦ならば、上記の戦艦棲姫にも致命傷を負わせる(場合によっては一撃で沈める)事が可能。
改二にするのに特別なアイテムを要求されないのも初心者に優しい点。なお、雷巡になると運用上のカテゴリが軽巡とは別枠になるケースもあり、海域によってメリットになったりデメリットになったりする。
コレクション性を前面に出しているソーシャルゲームとしては、特定の艦(カード)が極端に有利に繋がるのは問題があるのではないかという提督らの声を受けてか、北上と揃って下方修正を受けた。
弾薬消費を増加させられたのみで戦闘能力が下がったわけではないが、バグや設定ミスの修正等を除くと本人の数字を直接変更されて下方修正を受けたのは艦これ史上これが唯一。
性格さんを傷つけるのは……誰?
性格面では基本的に礼儀正しくいい娘……に見えるが、入渠時や建造時には腹黒な一面が顔を覗かせる。
「ちっ、なんて指揮…あっいえ、なんでもありませーん。うふふっ。」
「作戦が悪いのよ・・・。あっいえ私が至らなくてごめんなさい」
「え?新しい艦?…ちっ、また邪魔な娘が。いえ、なんでもないの。」
あっいえ、大井さんは裏表の無い素敵な艦娘さんですよ?
軽巡洋艦/改二の夜戦開始時には大変丁寧な挨拶をして下さりますし。
大井を艦隊に加えた提督は大抵の場合雷巡へと改装すべくせっせとレベルを上げるので、軽巡洋艦時代の初々しいボイス聞く機会はむしろ少ない。
ちなみに史実での大井は機関の調子が思わしくなく、「扱い辛い」という理由で練習艦になっていた時期がある。それを意識してゲーム中では気難しく、扱い辛い性格にされたのかもしれない。
「九三式酸素魚雷って…冷たくて、素敵♪」
「うぐっ・・・早く魚雷を撃ちたいわ」
「さあ、冷たくて素敵な酸素魚雷、本当の力を叩きつけてやるのよ!」
「うふふ…まだ足りないわ。もっともっと魚雷を撃ちたいの!」
これらの台詞からも分かるように、無類の魚雷フェチでもある。改造後は更に悪化……若干トリガーハッピーの気もあるようである。公式4コマでもネタにされていたり。
また、姉妹艦である北上にかなり執着している。単なる姉妹として気にかけているのか、それ以上の感情なのか……そういった面がクローズアップされて、二次創作では基本的に北上とのカップリング相手として描かれる傾向にある。提督に対して辛辣な台詞が多いのもそれを加速させている。一部のファンの間はクレイジーサイコレズの代表的なキャラクターとして大井が挙げられていた。
2014年10月10日のボイス変更&時報追加時にこれまでのキャラクターがより一層強調され、提督に悪態をついたり、提督そっちのけで北上の世話に飛んでいく、放置ボイスでも様子を見に飛んでいく等々(予想通りの?)行動を見せた。また北上以外の艦娘を邪険にするようなボイスも用意されている。
北上への食事にはオムライスやカレーなどの料理を振る舞うが、身体が熱くなるようなナニカが投入されている様子が……
バレンタインボイスでは、北上(あるいは別の誰か?)を思うあまり鼻血を出して照れる(もしくは慌てている)。
ちなみに今まで北上の呼び方が「きたがみさん」だったのが「きたかみさん」に改められている(北上本人の自称も修正された)。
あの…提督も説明してあげて
百合方面で語られることが多いことや、提督に愚痴を言うことから大井は提督嫌いであると解釈されることも多いが、実はそうとも断定できない。
時報ボイスの中には提督を心配するセリフがあったり、梅雨期間では意味深な限定グラフィック(大井が2本の傘を持って買い物しているが、うち1本は男性物)が用意されていたり、気づきにくい部分で「匂わせ」が存在する。
そして、ケッコンカッコカリにおいて提督よりも大切な存在が居るとして拒絶する傾向があるが、大井(改二)は驚きの反応が用意されている。
初期の頃から北上大好きな面ばかりがクローズアップされ、ガチレズ疑惑もあるほどのキャラクターだが、巡り巡って現在では提督との関係を考察する流れになり、二次創作におけるトレンドも変遷している。
この時ばかりは魚雷フェチも鳴りをひそめている……というか、ほぼ放逐される。
なお、かつては「提督も、愛しています」というボイスが用意されていたが、現在は削除されている。(注:改造しない軽巡洋艦 大井のままでのケッコンカッコカリ時に聞ける。カッコカリ後の母港では聞けない。)
アニメでも北上さんと一緒だったら楽しいのに…
「アニメっち」と呼ばれる。
北上と会話する時も彼女以外の艦娘と話す時も「北上さん」「北上さん」と壊れたプレーヤーのように連呼するクレイジーサイコレズキャラとなっている。北上に対しては常に猫なで声で話しかけるが、主人公の吹雪を始めとした他の艦娘達には基本的に高圧的で慇懃無礼な話し方をする。北上との二人きりの時間を非常に大切にしており、他の艦娘が話しかけるのはおろか、近づいてくることすら極端に嫌がる。
そんな彼女も第5話からは吹雪と共に第五遊撃部隊所属になる。
ここでも常に北上を中心とした考え方に基づき行動し、旗艦になった際は北上を中心とした輪形陣を組むという不可解な指示を出し、案の定部隊を敗北させてしまう。
そんな彼女だが、戦闘になればゲーム版同様すさまじい雷撃で敵を圧倒する。旗艦に就任した吹雪のに対しては、
「本当は北上さんの方が似合うのに…」(第7話より)
...と毒づくものの、一応その采配の的確さは評価している。
ちなみに、第2話で那珂が無理やり北上をライブに連れて行こうとして手を取った際に、思わず「何してけつかる!?(です!!)」と怒鳴る場面が存在する。これは関西南部・河内地方の方言で「なんてことしやがる」という意味で、淑女ならふだん使わないような暴言である。
第12話では北上のピンチに駆け付け、駆逐ハ級にどっかの大魔王よろしくな横スマッシュ攻撃をかましたり、背負い投げで浮いたところを砲撃で撃破するというアクロバティックなシーンを見せつけた。知ってる人はいると思うが原作ゲームではそんなことしません。
気難しい一面がやや目立ちがちだが、その一方で3話での出撃前の吹雪に『北上さんが私との時間を割いてまで教えたんだから、一発くらいは当てて帰りなさいよね』と彼女なりに一応激励ともとれる言葉を投げかけたり、7話で瑞鶴を庇って被弾した加賀を北上と共に背負ってあげたりと最低限の協調性や思いやりが無いわけではない。
ちなみに脚本に携わった花田氏は、ゲームに比べて、アニメの北上はそこまで大井のことを好きではないという設定にしたとコメントしている。
劇場版では百合描写がほとんど削減されており、大井も登場こそするが台詞は無い。
提督によもやま話が来ています。
まるゆについて
昭和19年7月18日、マニラ湾にて入港してきた陸軍籍船の輸送潜航艇(まるゆ)に対して「あんた誰? 潜れんの?」と出航する出会い頭打電した艦船は木曾であると一部の資料に記されているが、海軍の記録ではこの時木曾は内地で修理中であった。単に「日本海軍の軍艦」としている資料もある。
国本康文氏が執筆した「陸軍潜航輸送艇隊出撃す!」では、この話を当時まるゆに乗船していた「陸軍マニラ派遣隊付きの主計見習士官」の話として紹介した上で、木曾や同型艦の球磨型や準同型艦の動向を調べ、「マニラで比島派遣隊に出会ったのは、木曾の同型艦大井の可能性が高い」としている。
この日大井はマニラ湾から出航し、シンガポールへ向かう予定であった。しかし翌日7月19日に南シナ海にて米潜水艦「フラッシャー」の魚雷攻撃を受け、沈没している。
間宮への思い
昭和18年(1943年)10月12日、間宮が父島沖で米潜水艦セロからの雷撃を受けたとの報を聴いた時の反応。
この時大井はどんなに急いでも一週間はかかるマラッカ海峡から「北上を置いて」救出に向かった。
当時寝る事と食べる事しか楽しみのない海軍将兵達にとって、甘味を振る舞う間宮はまさに海軍のアイドルだったのだ。
ちなみにこの時救出したのは潮だったりする(正確には潮は周辺の警護を担当し間宮を呉まで曳航したのは放送当時未実装だった潜水母艦の迅鯨だった)
知名度の低いエピソードだったが、2015年12月2日放送のNHK『歴史秘話ヒストリア』の特集で給糧艦間宮が取り上げられて以降クローズアップされ、間宮や潮とのイラストや甘党ネタも見られるようになった。
やたら短い艦名について
ローマ字表記にした場合、「OI」のたったの二文字。世界で一番短い艦名である(ちなみに鵜来型海防艦・伊王(IO)というのがいるので単独一位ではない)。
来世、ふたたび
多くの海軍艦艇と同様に、彼女の艦名も海上自衛隊の護衛艦名に受け継がれている。
彼女がいすず型護衛艦4番艦「おおい」として再びこの世に生を受けたのは昭和39年。大湊を母港とする第32護衛隊に配属された彼女がそこで出会ったのは…
「う~ん、来世はやっぱ戦艦がよかったんだけどなぁ。まぁどんな体でも、おおいっちと組めば最強だよね♪」
いすず型護衛艦3番艦ハイパー「きたかみ」さまだった。
彼女達はその後30年の生涯の殆どを一緒に過ごし(最後の3年はおおいが佐世保に転属したが)、今度は一度の有事に巻き込まれることもなく日本の海を守り切り、平成5年にそれぞれ寿命を全うしてこの世を去った。
デバッグ用大井?
期間限定イベント開始直後など、サーバーに負荷がかかっている状態で艦娘がドロップするとごく稀に「NO DATA」という赤い文字の入った真っ黒な大井のシルエットが出る場合がある。
恐らくデバッグ用の画像だと思われるが、何故大井なのかはよく分かっていない(有力な説として上記の先行特典としてのキャラクターで誰よりも早い着任だった為という説がある)。
とはいえ、この大井が出るほどの負荷がかかっている状態での出撃は出撃中のエラー落ちや通常ではありえない轟沈を招きかねないので、しばらくゲームから離れる必要がある。
この見た目なので妙な恐怖感を煽ってくる。