概要
フランス共和国の国歌であり、フランス革命の時代におけるマルセイユ連盟兵(義勇兵とも)の間で歌われていた隊歌であったことから、歌の名前もそこからとられており、「マルセイユの歌」とも呼ばれる。
経緯
元々は、フランス北東部のライン川左岸にあった河川港を抱える交通の要衝『ストラスブール』における、ライン川方面軍の士気の向上のために、行進歌を作ってほしいという市長の依頼を受けたクロード・ジョゼフ・ルージェ・ド・リール大尉によって作られた軍歌である。
後にそれがフランス全国にパンフレットで流布され、革命期にマルセイユ連盟兵がパリに入城してきた際に口ずさんでいたことから、革命を支持するパリ市民の間で流行したことで、革命歌として定着していった。
歌詞
基本的には軍歌であるため、その内容は日本人からするとかなり物騒に聞こえるかもしれない。
和訳
進め 祖国の子供らよ、
栄光の日が来たのだ!
我らを虐げし暴君の
血塗られた軍旗は
掲げられた
聞こえるか、
戦場の残忍な敵兵の咆哮が?
汝らの妻と子の喉元を
かっ切るために、
奴らは我々の元へ
やってきているのだ!
武器をとれ、市民たちよ
自らの軍を組織せよ
いざ行かん、
いざ行かん!
奴らの汚れた血を、
我らの田畑に
飲み込ませてやるために!
※参考:小林よしのり『民主主義という病い』(幻冬舎)より
こうして見るとかなり血生臭い歌詞だが、第12節には平和的な歌詞も存在するらしい(フランス政府の公式サイトでは7節までしか紹介されていないが)。