銀河共和国(STARWARS)
ぎんがきょうわこく
概要
数万の星系が連合する巨大連邦国家。首都はコルサント。政治運営は元老院と加盟惑星の議員達が担っている。
かつては銀河の平和を維持する為に、唯一無二で必要な政治体制として支持されてきた。
旧共和国
銀河帝国が成立するまでは民主主義とジェダイで平和が保たれていたが、長い歴史の中で加盟惑星が増え過ぎて規模が膨張するにつれ、権利構造が過度に煩雑、硬直化。
少なくとも『ファントムメナス』が開始する以前から急速に衰退していた。
政治面
元老院は議員による収賄が横行し、自身や自身の出身惑星の利益を優先。また、硬直化した官僚機構の弊害で個々の惑星まで統括し切れておらず、大いに不満が高まっていた。
議案を1つ成立させるだけでも数十から数百に及ぶ委員会や公聴会、省庁の認可を必要とし、最早どの惑星の議員や役人達にどのような賄賂を贈るか見極める能力こそが共和国元老院議員に求められる全てとなってしまう程に政治的遅滞と腐敗が進んでいた。
共和国の衰退を表す顕著な例として、惑星タトゥイーンでは、共和国の通貨である共和国クレジットが通用せず、共和国の法律で禁止されているはずの奴隷制度もまかり通っていたということが挙げられる。
人々は共和国に対して、これらの問題改善を期待していたと思われるが、官僚や元老院議員たちの派閥等の様々な利害が複雑に絡み合い、統治能力の落ちた共和国にとっては最早不可能なことであった。
そのような長年の鬱屈した不満の爆発がクローン大戦であり、これによって当時の銀河はハイパースペース航行が始まって以来の深刻な混乱状態となった。
戦争に伴う経済と交通の混乱、治安の悪化、交易の衰退などで、各惑星は次第に疲弊していった。
当時のジェダイ
共和国を守護していたジェダイの人数が約1万人でのちの銀河帝国時代と違って大規模な組織であった。
だが、当時のジェダイ騎士団は『ファントムメナス』が開始する以前から多くの戒律などによって縛られ、組織が硬直化し、閉鎖的になっていた。
更にクローン大戦中には戦争が原因で問題行動を起こすジェダイが多く現れており、人々のジェダイに対する不信感を一層助長させる事となった。
その上、クローン大戦の間、ジェダイの騎士のほとんどはその驚異的な能力を生かし、新設された共和国軍の主力であるクローン・トルーパーを直接指揮する将軍として銀河各地に赴いており、誰を将軍として派遣するかは主にジェダイの評議会が決定していたため、その気になれば軍隊を指揮して共和国に対するクーデターを起こすことが可能なほどの軍事力を保持していた。
実際、評議会の長であるメイス・ウィンドゥやヨーダは、共和国のすぐ近くにシスの存在があることが確定的となったためとはいえ、事態が打開されるまで最高議長を逮捕・追放して元老院を一時統治下に置こうと計画していた。
旧共和国の終焉
堕落した元老院と官僚、行き詰まった経済、治安の悪化、戦争で荒廃した社会。こうした不満が積もりに積もり、市民にとって最早共和国は無用の存在となっていた。
それに付け込んだパルパティーンは、自身の始めた戦争を自ら終わらせ、銀河の秩序回復をチラつかせる形で共和国の解体を人々に受け入れさせた。
そして、パルパティーンの策略で反逆者の汚名を着せられたジェダイの大半が抹殺され、これにより共和国は事実上の崩壊を迎え、銀河帝国の成立へと繋がった。
新共和国
『ジェダイの帰還』の後、帝国に変わる国家として反乱同盟軍によって樹立された銀河政府。
前身の旧共和国と同じく民主主義の国家である。
樹立した直後は帝国の残党勢力が大幅に弱体化しており、軍備縮小と外交政策に力を入れるようになる。
『フォースの覚醒』が開始する以前に帝国の残党で構成されたファースト・オーダーが台頭、その時点で新共和国は過去の支配体制の反動からすっかり日和見主義と成り果てており、ファースト・オーダーを危惧していたレイア・オーガナの訴えにも消極的である等、今は亡き旧共和国を彷彿させる堕落ぶりが表面化しつつあった。その対応に業を煮やしたレイアは小規模なレジスタンスの結成する事となる。
結局新共和国側はレジスタンスの活動を黙認する形で対応したものの、それを口実にファースト・オーダーのスターキラーで首都惑星ホズニアン・プライム等の主要惑星群を破壊され、皮肉にもかつての帝国と同じく樹立からわずか数十年で衰退に追いやられる結果となった。