禰々とは戦国時代の甲斐国主武田信虎の三女。
信濃の諏訪氏に嫁ぎ、諏訪頼重の正室となった。
武田信玄の異母妹にあたる。
概要
元々信虎と当時の諏訪家当主頼満は敵対関係にあったが、やがて講和が成立する。その時嫡孫の頼重に嫁いだのが禰々である。やがて諏訪頼満が病死し、嫡男の頼隆は既に死去していたため頼重が当主となる。
その頃は諏訪家と武田家は良好であり、禰々も第一子寅王を授かるが、兄晴信(後の信玄)が父信虎を追放してから関係が悪化する。やがて兄が夫を攻め滅ぼし、夫は義弟共々自害したため、息子と共に実家の甲府に戻る。
しかし心労がたたったのか、まもなく体調を崩して死去。享年16歳。
彼女の死後、息子寅王がどのような運命を辿ったかは不明。
戦国大戦
戦国時代によくあった政略結婚の犠牲者であり、これと言って日の目を見ることは無かった彼女であったが、『戦国大戦』では夫婦揃ってカード化している。夫が兄に殺されるという悲劇を経験し、若死にしたという事実からか、抜き身の刀に虚ろな目というヤンデレ風なデザインになっており、実用性よりもむしろこちらが印象的。ちなみに同作品に登場する女性武将は皆嫁ぎ先の勢力で扱われるのに対し、彼女のみ出戻った実家の方の勢力所属になっている(夫頼重は他家所属)。
『どうして私を生かすの‥‥‥?』