SCREEN 2(MSX)
内部的には「GRAPHIC1モード」と呼ばれているが、BASICの画面モード準拠でこう呼ぶことが多いモード。
描き変え可能な文字であるPCG(BG)を画面全部に敷き詰めてグラフィック画面にしている。
またそれを分解して通常(SCREEN1比)よりも多色のテキストモードとしても使われ、SCREEN 1.5という通称もあった。
横8ドットに2色
SCREEN 2では8x8ドットの1キャラクター(文字)につき使える色は最大16色(MSX1では0=透明色は他の15色から選択なので全部で15色)だが、横1ラインにつき2色の制限があった。
つまり、例えば縦方向にグラデーションを掛けることは容易だが横方向には困難という仕組みである。
これは使いこなすにはかなりの慣れが必要な制約で、1キャラに4色(うち背景1)しか使えないにもかかわらずその4色の配置に制限のないファミコンに比べても、当初は見劣りする画面が多かった。
とは言えMSX1末期のソフトでは熟練したドット絵職人が色数を生かし、背景では平均的なファミコンソフトと同等かそれ以上のものも少なくない。
また前景キャラクター(スプライト)を重ねて色数の制限を緩和する手法もある。エニックスの「ドラゴンクエストⅡ」で使われている。