概要
沖縄にて元来使われていた方言(沖縄語)で沖縄を指す言葉。本来は沖縄本島を指す(琉球諸島全域を指す場合はルーチュー)が廃藩置県後沖縄県を指すように変わっていった。
対義語にあたる本土は「内地(ナイチ)」だが排他的なニュアンスを含む場合があるため「本土」「県外」が望ましいとされる。
更に現在では、従来琉球民族と呼称されていた沖縄文化圏出身の人たちを指す用語としても使われる。
琉球という呼称を嫌がる人が多いためである。
これは現在の沖縄県外出身者には意識されていないが、琉球王朝は李氏朝鮮同様支那王朝の冊封国であり、そのためにやはり一部の特権階級以外には決して善政と言える為政ではなく、更に離島に対しては略奪なども度々行っていたため、琉球処分によって日本に組み込まれてからのほうが恵まれていると考えている人達が多いのである。
ちなみに奄美群島が鹿児島県であるのはこの為である。琉球王朝の横暴によって窮した奄美が薩摩藩に薩摩の軍門に下ることを条件に琉球王朝の討伐を訴えたことが薩摩の琉球出兵の直接のきっかけであった。
この為奄美と沖縄の仲は現在も非常に悪いと言われており、この為奄美は、廃藩置県や、大東亜戦争敗戦を経ても鹿児島県であるという立場を堅持している。
琉球王朝時代の美化は大東亜戦争における捨て石論とともに沖縄被害者史観として地元の保守勢力に非常に評判が悪い。
なお、民族としてのウチナー、ウチナーンチュに当たる大和民族に対する言葉は「ヤマトー」「ヤマトーンチュ」である。