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ラフレシア(MA)の編集履歴

2018-07-12 13:56:54 バージョン

ラフレシア(MA)

らふれしあ

ラフレシアとは、劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』に登場する、クロスボーン・バンガード所属の特殊巨大モビルアーマーである。

概要

カロッゾ・ロナクロスボーン・バンガード総帥であるマイッツァー・ロナにさえ極秘裏に、側近であるジレ・クリューガー以下の限られたスタッフのみで開発した、大型モビルアーマー

対艦・対MS戦の双方において、一対多数での殲滅戦を想定しての強大かつ“最高効率”を求めた、他に類を見ない超絶的な空間戦闘能力を有する。


ロナ家(ブッホ・コンツェルン)にとっては「入り婿」であるカロッゾが、自分を受け入れ最高に勝る環境を与えてくれたマイッツァーに対する最大限の誠意であると同時に、自分を捨てた妻ナディア・ロナ――ひいてはロナ家そのものに対する怨念返しを具現化させたサイコ・マシーンである。

このカロッゾの心理を現して、「花」という自然界が作り上げた形状を持ちながら、360度方向に対して機械的に最高の戦闘能力を発揮するという矛盾を、ラフレシア本体が束ねる125本のテンタクラーロッド(以下、Tロッド)によって解決している。


花弁に見えるユニットは、Tロッドの支持機能(1基あたり25本を支持)を果たしつつ、多方向に配された大推力スラスター、上下端に大型メガ粒子砲をそれぞれ装備しており、かつそれぞれが極めて広い可動域を有するマルチバインダーである。

長距離巡行時にはこれら五枚の花弁型バインダーをたたんで推力を一方向に収束する事で爆発的な加速力を生じさせ、MSと相対する機動戦闘では各スラスターが多角的に偏向することで、巨体に見合わない運動性能を見せる。劇中ではこの機能を遺憾なく発揮し、「巨体には不利であろう」とF91ビギナ・ギナが判断し、入り込んだコロニー商業施設残骸の狭所を、しかしMS以上の速度で駆け抜け、逆に二機を追い込んでいる。

形状的には明らかな死角を有するが、125本のTロッドは攻撃端末であるとともに、1本1本が視覚をも有する多機能センサーでもあるため、これらがあたかも有機体の如く稼働することで、攻防に渡って本体を完全にカバーする。この“完全視野”に上記の高機動を加味すると、そもそも本機に直撃を与える事自体が至難の業であり、加えて高出力のIフィールド・ビームバリアと重厚な装甲による防御力に対しては、ビーム・実弾のいずれを用いたとしても有効打まで達しない。


スペック上では「無敵」と評しても過言ではないモビルアーマーではあるが、唯一にして最大の欠陥は機動力・情報処理ともに人間の制御可能限界を完全に超えてしまっている点である。


125本のフレキシブル・Tロッドは、理論上間違いなく死角をゼロ化するが、それらから与えられ続けるセンサー情報を処理するには、人体の脳構造では絶対的に処理速度が不足しており、更には多少のオート機能を用いたとしても、各々を的確に敵MSの迎撃に向かわせるなど到底無理な課題であり、言わばこれまでに解説した「無敵」の戦闘能力はただの理論にして机上論に過ぎない


しかしカロッゾ・ロナは、自身へと徹底的な強化処理を施し、事実上の生体ユニットとなることで欠陥を克服。ラフレシア・プロジェクトの最終成果として自ら戦闘宙域へと赴き、月の地球連邦中央政府から派遣された大艦隊を、瞬く間に撃滅した。




「無敵」のサイコ・マシーンと、それを十全に機能させるために人間を超えた生体ユニットが一体化したラフレシアは、例えニュータイプが駆るガンダム・タイプが敵対したとしても、“本来ならば”敗北する可能性などゼロに等しいはずであった。

しかしカロッゾは、自分を見下したナディア・ロナの現身(うつしみ)であるベラ・ロナを屈服させるために、わざとビギナ・ギナを撃墜せず行動不能状態でラフレシア本体へと引き寄せ、あまつさえ一時的に自らコクピットを離れた上、更にはベラとの会話へと大きく意識を割いてしまう。


結果、至近距離で生じたビギナ・ギナ残骸の核爆発によって機体に多大なダメージを負ってしまう。

加えてわずかな時間“目”を離したF91がM.E.P.E.を発動したために、視覚・対物センサーの双方を混乱させられ、これによって生体ユニットの情報処理もまた混乱し、焦り、ラフレシアの機動から精彩さが失われていった。


――…もしも。

もしも、本機の生体ユニットが全てにおいて機械のように正確に対処できたのであれば――…


カロッゾがその程度の、柔軟性を持たないシステム程度しか発想できない凡庸な人間であったのならば、彼は仮面を被る事無く、ナディアとの小さな家庭と狭い研究室を行き来するだけで、生涯を終えられたのかも知れない。

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