概要
子供の頃から姉より容姿に恵まれ、自分の思い通りになるようなワガママで贅沢な人生を歩んできた妹が、最後は「我慢知らず」な生き方が仇となり、これまでのツケが自分に返ってきて破滅するという、因果応報・悪因悪果を具現化したようなヒューマン漫画作品。
のちに続編の『ゴミ屋敷とトイプードル私 #港区会デビュー』が連載スタートした。
あらすじ
妹の明日香は、見た目が地味な風貌の姉・今日子より容姿に恵まれ、親からもかなり甘やかされ、姉から欲しいものを奪い簡単に手に入るような人生を歩み、それは34歳になった今でも変わらなかったが、やがて、後に訪れる「我慢知らず」のツケが返ってくることは知る由もなく、傍若無人にワガママに任せて過ごしていた。
ブランドものの借金400万円を親に泣きついて払ってもらい、ペットのトイプードルの飼育放棄・虐待・SNSの道具として使い、果てには金銭目的で自分に言い寄ってきたクライアントの男性と一夜を共にするが、その翌日にクビになり後がなくなる。親に金を無心しても父の介護で手一杯である上に一銭も出せず、怒りに任せて訴え、やがて姉からもこれまでの所業の報いとして絶縁され、明日香は破滅していった。
登場人物
明日香
主人公。生まれた時から姉の今日子より容姿に恵まれ、親に依怙贔屓され、姉の欲しいものを奪い取って自分のものにし、周囲からちやほやされ、男たちに言い寄られて貢物をされ、言えばどこにでも連れて行ってくれるという、ワガママで育ち悪く、我慢知らずで自分の思い通りになるような贅沢な人生を歩んできた。しかし、その人生も34歳になった時に運命を決定づけることになる。
自分が「キラキラ」であることを維持すべく、30万円もしたトイプードルを、SNSの注目を集めるための写真を撮るだけの道具にして、虐待・飼育放棄し、贅沢な暮らしがやめられずブランド商品の借金400万円を親に泣きつき払ってもらい、クレジットカードが使用制限で使えずにキレて親に金を無心するも、母親は夫の介護に追われて拒否される。さらに、金銭目的で自分に言い寄ってくる会社のクライアントの男性と一夜を共にするも、それが公となって解雇される。そして、最後は姉に突き放され、絶望し、破滅していった。
『#港区会デビュー』では今のところ直接登場していないものの、SNSでポエムを投稿している模様。沙耶からは「偽キラキラ女子」と酷評されている。
今日子
明日香の姉。妹とは違い地味で、母親から差別されて自分の欲しいものを妹に持っていかれ、人生の辛酸をなめ続けて生きてきた末に地味な男性と結婚して家を出た。後に妹が問題を起こしてどうにもならなくなった際には、これまでの鬱憤を容赦なく妹に叩き付けて絶縁した。
明日香・今日子の母
姉の今日子を卑下・差別し、妹の明日香ばかり可愛がり続けてきた毒親。彼女もその差別教育のやり方が仇となって明日香の借金の肩代わりと金の無心、夫の介護に追われる末路を辿った。
西村沙耶
明日香の後輩。
表面上は明日香を慕っているが、内心では彼女を軽蔑しており、陰でババア呼ばわりする等、明日香に劣らず高飛車な女である。
『#港区会デビュー』では主人公となっており、徳井と婚約して周りから祝福されたが、その一方で皮肉にも自分が見下していた明日香と何ら変わりない見栄っ張りでワガママな本性が露わとなっていく…
徳井
アートディレクターであるイケメン。
明日香に気があるそぶりを見せているが、実は沙耶の彼氏であり、それどころか沙耶と同様に明日香を内心見下していた。
『#港区会デビュー』では沙耶にプロポーズをしていたが、それからほどなく彼女との関係に綻びが生じ始めてしまう…