概要
漫画『ONEPIECE』麦わらの一味のサンジとジェルマ66のヴィンスモーク・ニジによる兄弟カップリングの略称。
詳細(ネタバレ注意)
サンジはコックでありながらその戦闘能力を高く評価されているが、8歳の時に離れた生家の家業の特殊性と独特な生育環境から、幼少期は4つ子の兄弟から一方的な暴力を振るわれていた。ニジは子供の頃からサンジに執着しており、イチジやヨンジと共にサンジをいじめたり、剣道では決着がついたのに必要以上にサンジを叩くなどしていた。
WCI本編では、ニジは登場初期からブロックコリーから帰還した際のサンジの出迎えがないとイライラしており、サンジを見た瞬間嬉しそうに「サンジ、生きてやがったか、本当に!」と言って真っ先に近付いていった。その後、ニジがサンジの手錠を掴み、「お前にはこういうのが一番よく似合ってるな、こういう戒めがな」と暗に過去にサンジが被せられていた鉄仮面を引き合いにしてちょっかいを出したため、ニジの手をサンジが叩いて振り払った。それをきっかけに至近距離で睨み合うといった場面がアニメで加えられ、放映当時ニジサンファンを昇天させた。
食事シーンでは、サンジのポリシーに反する行為から大喧嘩に発展し、サンジがコゼットを庇ったことで、コゼットを気絶するまで殴った上でサンジの部屋にわざと放置するといった挑発行為を行った。地下室での喧嘩シーンでは、ニジがサンジの背後を取り、サンジの耳元で話す場面が描かれており、先述の手錠シーンとあわせてこの辺からニジサンファンが増え出したと思われる。更にアニメでは、サンジの足の間に自分の足を割り込ませたり、背後から抱き付いて耳元で囁き、倒れたサンジにしゃがんで話しかけるなど、一連の動作が細かく描かれていて、ファンの萌えを突き刺した。
兄弟の中ではニジがサンジに対する感情を最も露骨に表現し、ボディタッチが多い。執着心のあまり「楽しみだなァ…またサンジと暮らせるなんて」といった素直な発言もある。以上の展開から、WCI編中盤頃まではサンジに過剰に執着するニジ(とイチジとヨンジ)、という解釈が主流であった。
しかし、WCI編後半では、ニジが電電虫を用いて声帯模写を行い敵を欺く姿を見せたことで、多くのファンがアラバスタ編のMr.プリンス(サンジ)を連想し湧き立った。一味の中でのサンジのイメージカラーが青であり、家族で例えると次男(不良)とされていること、足技を使うことなど共通点が多く、この短期間の再会で何度も喧嘩していることからも、ニジとサンジは似た者同士であるという解釈も増えた。
更に終盤では、カカオ島から脱出しようとするサンジの身体をニジが抱きかかえて助けるシーンが描かれた。最後までサンジをできそこない扱いしていたものの、サンジのレイドスーツを渡す役割を担ったのもニジであった。最後の掛け声「あばよ!!出来損ない~~~!!!」にはニジなりのサンジへの愛情が込められていたと考えられ、今後の再会が大いに期待されているカップリングである。
2次創作の中では、4つ子の兄弟ヴィンスモーク・イチジ,ヴィンスモーク・ヨンジと一緒になって暴力的にサンジの自由や肉体を奪うという歪んだ愛の形を描くものもあるが、ニジが心をもって生まれていれば実は仲良し兄弟だったのではないかという前提の元、ラブラブカップルや喧嘩するほど仲がいい喧嘩ップルとして描く作品もかなり多い。