ハイブリッドカーとはエコカーの一派で、一般的には内燃機関と電気を組み合わせた方式のものを言う。
一般的にはその燃費性能から世界的に引っ張りだこで、プリウスの納車が1年待ちと言うことさえ発生し得た。
しかし、下記のように問題点を多く抱える。
問題点
本当にエコなの?
製造・廃棄時に関して言えば「否」である。
一見するとその低燃費性能故エコであるように見られがちだが、実際の所製造・廃車処理の段階で莫大なコスト(金銭・環境両面)を払うことになるためハッキリ言って無意味である場合も少なくない。例えばバッテリー一つとっても世界中から資源を集めて日本の工場で車両に搭載するまでにはかなりの距離を要する。また、国内でリサイクルするにしてもトヨタが公式で公開しているPVによると全国→愛知県(愛知陸運→豊田ケミカル)→愛媛県(住友金属鉱山)→静岡県(プライムアースEVエナジー)→愛知県(トヨタ工場)→全国・・・という、通常の自動車リサイクルではあり得ないほどの長い行程が、それも普通のガソリン車をリサイクルするのに必要な行程にプラスして(※HVはガソリン車でもあるので、基本的にガソリン車の構成パーツが全て存在する)必要となる。
またプリウスの場合重量は同クラス車種並みになっているが、これはアルミなどの多用で帳尻を合わせているからである。アルミ、特にバージン素材(の精錬時)は電気食い虫なのでそのような面でも疑問が残る。
本当に低燃費なの?
ドライバーや環境により、「否」である場合も往々にしてあり得る。
TopGearの燃費テストで、BMW・M3にフルボッコにされたプリウスの図。
[nicovideo:sm8200775]
HVは走行スタイルによって燃費に差が出やすい事がこれで浮き彫りになった。つまり、HVを真のエコカーにしたいならドライビングスタイルも変えなければならないと言うことである。それどころか、司会のジェレミー・クラークソンに至っては「エコカーよりエコドライブの方が大切」と言う内容の発言をした。
アクセル全開時はHVはただの重いガソリン車に過ぎないことを忘れてはいけない。
エコノミーだとも言うけど?
トータルでは「否」である。
確かに燃費はいいが、例えばプリウスとギャランフォルティスをベースグレードで比較した場合本体で25万円程度の差が生じる。その25万円を燃費や補助金の差で埋め合わせられるのは少なく見積もっても5年や10年先の話である。
しかも、ピュアガソリン車と違いHVはかなり華奢で、すぐ全損になる(だから車両保険はガッチリ入れておけ)と話す営業もいる。構造が複雑な分、修理代がかさむのは当然である。
・・・あと、事故った時は感電に注意な。数百Vの高圧電流が流れてる可能性があるから。
と言う訳で・・・
低燃費・ローエミッションが達成されていないエコカーなど、無駄以外の何者でもない。ましてHVは製造・廃棄時の環境負荷が高いのだから使用時の負荷を減らさなければエコカーどころか環境に悪いクルマになってしまうことを肝に銘じなければならない。
・・・経済性だけでHVに飛びつくのはかなり危険な行為であることは先に話したとおりである。