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1000円ヒーローの編集履歴

2018-09-21 20:16:07 バージョン

1000円ヒーロー

せんえんひーろー

1000円ヒーローとは、漫画アプリ「マンガワン」と「裏サンデー」で連載中のヒーローアクションマンガ。新都社版もある。

概要

漫画アプリ「マンガワン」及び「裏サンデー」にて2017年8月11日より連載中の、焼き芋ハンサム斉藤によるヒーローアクション漫画。

かつては新都社で連載しており、現在は新都社の方は休載中。単行本は現在4巻までリリース済み。

第6回マンガワン連載投稿トーナメント優勝作品。


個性豊かなヒーロー達や一般人や時に怪人が、自らの正義や存在意義を問う人間ドラマを描いた王道ヒーローアクション物である。

テンポの良いギャグなどコメディ色が強い一方で、家族の絆や、優しさと強さの間での葛藤、といったテーマを軸に、王道を見事に王道として完成させている。


あらすじ

日朝 千(ひあさ せん)は、妹ほのかと暮らす、ごく普通の高校二年生。ただ、彼にはひとつの秘密があった。それは、現在存在するヒーローの中で最強の「レート1000」ヒーローであるということ。

強いやつほど金がない!?1000円チャージ!で一秒ヒーロー!!

「金で変身」するヒーロー活劇開幕。


登場人物

主要人物

日朝千(ひあさ せん)

実在する世界最強の、レート1000ヒーロー。しかし、普段は極度の貧乏生活を送り、バイト・内職に追われる日々。17歳。ヒーロー名は「ブレイズマン」。炎の能力を持つ。レートの10分の一(100円)ずつ消費して、0.1秒単位で変身できる。雑魚怪人は、千がまともに変身した姿すら見ることなく、文字通り瞬殺されることになる。妹を溺愛しており、彼女のためなら、どんなに辛い生活もいとわない。

「いいんだ。ほのかが笑ってれば、それでいい。」

日朝ほのか(ひあさ ほのか)

千のたった一人の肉親であり、愛する妹。10歳。千がヒーローであることは知らず、兄の努力のおかげで、家庭の貧困状態も知らずにすくすく育つ。親代わりの兄を大切に思っている。

「おにいちゃんがんばってー!!」

天崎恵理(てんざき えり)

日朝千の同級生であり、千の事情を知る数少ない人物にして理解者。17歳。頭がよく、推理観察が得意で、知識や戦略等の助言で千の活動をサポートすることもある。千と対等な友人でいるために、金の貸し借りは一切しないと取り決めている。普段はほぼ無表情で、優しいがクールな性格。千に関して「アイツは、誰よりも私のことを知っている。…私自身よりも…な」と発言していることと、関連する回想から、過去に千と何かがあったと思われるが現時点で明らかにされていない。

「お前だけに戦わせない…私がウイルスの治療法を探す…!!」

威借刃(いかり じん)

千の高校に転校してきた同級生。17歳。軽薄で女好きとして有名なレート10ヒーロー。ヒーロー名は「エッジマン」。あらゆる場所から刃を出現させて戦う。男性をシニョール、女性をシニョリータと呼ぶことが多い。本当は、おとなしいが情と正義に熱い性格で、ナンパな行動は本来の性格を隠すための借り宿。あまりに優しすぎて、『誰にでも優しくありたい(怪人をも助けたい)』という正義と『強くなければ結局は誰も守れない』という正義とで、自己矛盾を抱え葛藤し続けたが、ユグドラシル編にてそれを乗り越えレート100に進化した。

「俺は君を…君をも守れる男になる。待ってろ!」

ヒーロー

つなぎマン

まっすぐで純粋な心を持つレート1ヒーロー。本名は「綱木親一(つなぎ しんいち)」。レート1なので、それほど強くはないが、人一倍心優しい性格でヒーローとしての心根は本物。ささいなことでもすぐ変身して人を助ける。

「マジックテープ仮面」とは保育園のころからの親友でお互いが心の支えとなっている。

マジックテープ仮面

つなぎマンとともに活動するレート1ヒーロー。本名は「播月友彦(はりつき ともひこ)」。行動派でつなぎマンに一歩先んじることが多い。彼とは保育園からの親友。筋肉を愛し、鍛えることを怠らない。

椿長司(つばき ちょうじ)

規則に忠実で冷静沈着なサラリーマン気質のレート10政府ヒーロー。26歳。ヒーロー名は「ホークマン」。政府ヒーローは皆スーツ姿でベルトも単一デザインのため、「区別がつきやすいように」と上司により奇抜な髪型を推奨され、頭部の左3分の1ほどを剃り、残りは長髪にしてすべて右へ流すという髪型。物腰柔らかだが、本音と建前を分けるタイプである。多くの人を救うためには少数の犠牲はやむ無しとする冷徹な所があるが、『目の前の人を救いたい』という情を捨てきれない。面倒見が良く仕事もできるので、後輩から好かれる。喫煙者であり、アークロイヤルパラダイスティーという紅茶の香りのするタバコを愛飲。

近づくといい香りがするらしい。

「もらった給料の使い道まで、組織(うえ)にとやかく言われる筋合いないんでね…!!」

ケンジ

椿長司と組んで働く政府ヒーロー。椿に対しては敬語で、「椿さんに一生ついていくと決めている」と言うほど敬意を持っている。

華氷院麗華(かひょういん れいか)

日本でトップクラスの知名度を誇るレート100ヒーロー。22歳。ヒーロー名は「レディフロスト」(以前は「ヴォルフロスト」)。氷の能力を持つ。さっぱりとした性格。華道の名家に生まれ、厳しくしつけられて育った。幼い頃、炎の怪人に両親と飼い犬を殺され、本人はレディ・ブレイズに命を救われる。ルックスもかなり良く、あらゆるメディアに引っ張りだこであるため、時々いやになり逃げ出すことも。

「アタシはヒーローであり続ける…怪人は引退なんてしてくれないもの。」

レディブレイズ

千とほのかの母。かつてレート1000ヒーローとして活躍し伝説となったが、ほのかの誕生と同時期に死去。

声井薫(こわい かおる)

決して素顔を晒さない謎のレート10ヒーロー。22歳。ヒーロー名は「マッハマン」。高速機動を得意とする。心優しくおとなしい性格だが、顔が怖いので他者から避けられる。自分を腫物扱いしない姉と姪を大切に思い、精力的にヒーロー活動を行っていたが、パラサイトヴァンパイアに寄生された姉から姪の麻衣を守るため、苦悩の末自らの手で姉を殺害。怪人に寄生された姪を庇いながらヒーロー達から追われる身となる。

「…一度守られて考えてみろ、命の重さというものを。」

声井麻衣(こわい まい)

声井薫の姪。パラサイトヴァンパイア事件を経てヒーロー適正を得、レート1ヒーローとなる。ヒーロー名は「マッハガール」。12歳。薫(マッハマン)を病死した父代わりに慕っており、怪人に寄生された自分を救おうと奮闘する彼の正義を理解し、彼のために戦うことを決意。

貴崎甲(きざき こう)

元政府ヒーロー。レートは100。ヒーロー名は「ガンズラック」(ユウロが命名)。狙撃やレーザー銃による攻撃を得意とする。政府ヒーローが故郷の青森県を見捨ててから、組織と考え方を異にし退職。その後、政府ヒーローを根本から変えるためには圧倒的な強さを持ってトップの人間を上回ることが必要だと考え、精進していたところをユウロに見出され、強くなるためユニオンプライスに所属することになる。ウェーブのかかった銀髪と甘いマスクを持ち、作中屈指のイケメン。

怪人

怪人のおっちゃん

怪人化して日が浅いうちに千と出会い、「自分を殺してほしい」と頼む。怪人だが、おとなしく気弱な性格。独り立ちした娘がおり、自分が民間ヒーローに殺されて個人が特定され公表されれば、娘に迷惑がかかると考え、千の力で死体も残らないほど粉々にしてほしいと懇願。しかし所持金が足りないという千のアルバイトを手伝うこととなり、千の人間離れした働きっぷりに振り回されながらも必死についていく。ところが、デパートで娘が怪人に襲われる現場に遭遇し、助けるため千の制止を振り切って単身乗り込む。最期は暴走しつつも敵と刺し違え、千の配慮により娘の姿を一目見てから旅立った。

「千さん…私は…生きていて、良かったです。」

ヴァイタミン

モヤシの怪人。強者との闘争を求める孤高の存在。元々は中国拳法の達人だったがある日突然怪人になってしまう。己の存在理由を確かめるため襲い来るヒーローと戦う日々を過ごしていた。

千の必殺技である『フレイムサイクロン』を受けて唯一生き残った怪人である。千との戦闘後、重傷を負い、生きる気力を失っていたところを青森県のお婆さんに助けられ、恩を感じて以来、地元の水族館のマスコットキャラ『ダイコクさん』として働き始める。『ダイコクさん』は空前のブームを巻き起こし、日朝ほのかも彼の大ファンである。そうとは知らない千と青森の修学旅行で再会し、世界樹ユグドラシルを倒すため千と共闘することになる。

ある呼び名で呼ばれることを嫌い、それを口にした中年サラリーマンに激怒し執拗につけ狙った。

「逃げるな初老…貴様だけは許さん」

エボリア

殺人ウイルスやガスを撒き散らすことで攻撃する極めて危険な怪人。怪人化と同時に800人余りを殺害したのち、自首し怪人刑務所に収容されていた。婚約者に会いたいと強く願っていた時に、ユウロに手助けされ脱獄を決行。逃走中、千達が遊びに来ていたプールに現れ、怪人であることがバレそうになったためその場の全員を殺そうとウイルスを散布、パニックを引き起こした。しかしその場にいた政府ヒーローと民間ヒーローに追い詰められ、千にとどめを刺された。

「あぁ…どこで間違えたのだろう…ただ私は、手紙が来なくて…彼女のことが心配で脱獄しただけなのに…彼女さえ…幸せなら…自分のこと…など…どうで…も…よかっ…たはずな…の…」

パラサイトヴァンパイア

吸血によって人間に寄生し、対象の体を乗っ取ることのできる怪人。コウモリのような姿をしており、主に女性に寄生する。ヒーロー「マッハマン(声井薫)」の姉に寄生し、彼女の死後その娘「麻衣」に寄生先を移行。さらに、逃亡したマッハマンと麻衣を追って来た「レディフロスト(華氷院麗華)」に寄生し、かねてから狙っていたレート100ヒーローの体の乗っ取りに成功する。

ユグドラシル

裸の女の姿をした怪人。髪が蔦のように自由自在に操れる。かつてレディ・ブレイズ相手に善戦するも敗北し、『種』となって眠りにつき、復活の時を待っていた。『グロウエナジー』という、生物が生きていく上で必要な生体エネルギー(寿命のようなもの)を操れる唯一無二の怪人であり、『怪人の理想郷を作る』という触れ込みで世界樹同盟を結成し、配下の怪人を増やしていた。怪人のグロウエナジーは一瞬にして吸い尽くせるため、対怪人では最強である。

「私は生きる…永劫に…」

千のクラスメート

白駒優子(しらこま ゆうこ)

千や刃と同じクラスの女の子。17歳。4歳の頃、怪人の爪で喉を裂かれるが何とか一命をとりとめる。それ以来、怪人を映像で見るだけで震えが止まらなくなってしまった。喉から頬にかけての大きな傷跡を隠すため、いつもマフラーを深く巻いている。これは恥ずかしいためというより、他人を不快にさせないための配慮である。初めて身近に生活するヒーローである刃の優しさや正義感に触れ、好意を寄せるようになった。ちなみに刃の見た目も中々タイプである様子。

東山映二(ひがしやま えいじ)

ひがみっぽいので嫌なやつに見られがちだが、ピンチにおいて自分より他人を優先できる心意気を持った少年。千と恵理の仲の良さを見てはひがむ。円谷太郎と友達。

円谷太郎(えんたに たろう)

頭がいいけどボケ思考気味のゲーム少年。東山映二の友達。見た目(特に目)はまるで某特撮ヒーロー。口癖は「仕方ないなぁ」。母親が2年C組の担任。

その他

ユウロ

正体不明のスーツ姿の男。ユニオンプライスという組織に所属している。壁をすり抜けるような能力を持ち、神出鬼没。戦闘能力はかなり高いと思われる。

羽間同児(はざま どうじ)

中学時代の千の親友。母子家庭で育ち、妹が心臓病。同児ら兄妹を引き取った叔母は、同児を学校にすら通わせず、彼をこき使って働かせていたが、同児自身はすべて妹の薬代のためと信じて受け入れていた。ところが、叔母が一切薬代を支払っていない事実を知り、強い憎しみから怪人化してしまう。怪人の姿のまま妹の病院に侵入し、正体を知らない千に攻撃されて重傷を負うが、ユウロに救われる。

ヒーローについて

レート

レート1,10,100,1000の4段階存在する。ヒーローは、一秒につき自分のレートの数字分だけ現金を変身ベルトに入金することで変身する。例えば、レート10ヒーローが30秒変身するには、300円が必要となる。レートが高いほど変身時のスペックが高い。また、レートの高さは変身者の「正義」の強さが影響すると言われる。最低レートのレート1ヒーローでも、その身は銃弾をものともせず、熊程度なら単独で制圧してしまう力を持つ。レート100ともなると、たった一人で人間の戦争を止められる。レート1000は現在、千以外には確認されていない。

ヒーロー団体

民間ヒーロー

組織名「ヒーロー支援会シャインクリーズ」。構成員人数はヒーロー含め約3万人。活動目的は怪人出現時の民間人救出。主に一般的な倫理観に基づいて「平和」を守るヒーロー。変身時間は最高で100秒。

政府ヒーロー

組織名「指定災害特別防衛省」。構成員はヒーローのみで、約400人。活動目的は、怪人による日本国家への被害を防ぐこと。国を守るためには多少の犠牲はいとわない「秩序」を守るヒーロー。完全に統率され、与えられた任務の遵守が絶対。基本的に許可が下りなければ変身できないが、変身時間に制限はない。

無所属(フリーランス)

いずれのヒーロー団体にも所属しない者もいる。当然給料はないため、変身にかかる費用はすべて自己負担となる。変身時間は最高で100秒。

変身ベルト

バンクドライバー

民間および無所属ヒーロー用変身ベルト。互換性があり、他人のベルトを借りて使用することも可能だが、その場合も本人のレートは変わらない。「入金上限金額」が設定されており、「元々の所持者が100秒変身できる金額」までしか入金することができない(変身中の入金も不可)。レート1ヒーローは共通デザインのものを使用するが、それ以外のレートのヒーローは個人用のものを使用する。

リンクドライバー

政府ヒーロー専用変身ベルト。基本的には「バンクドライバー」の内部で行われていることを別の場所で行い、処理の結果を受信して変身している。

怪人について

人間が何らかの理由で怪人化することで生まれる異形の存在。怪人に取って最も効率の良いストレス発散方法が「人を襲うこと」であり、これが発散されないと「暴走」して次第に理性や人間だった頃の記憶が消滅していく。

擬態

怪人が一時的に人間の姿を取ること。「もっと上手に人を殺したい」という悪意から生じる能力。闘争心の弱い怪人や、怪人化して日の浅い怪人は「擬態」できない一方、人間や社会を強く憎む怪人は「擬態」しやすい。

ヒーローが「この怪人は自分の手に負えない」と判断したときに、ベルトから射出し怪人の体に付着させるマーカー。レート1の星の色は黒、レート10は白、レート100は赤、レート1000は不明である。これらにより、怪人の強さを判別する基準とするが、例外も多々ある。怪人にとっては強さの証であるため、星を集めることを目的にヒーローを殺す怪人もおり、そのような怪人を「ヒーロー狩り」と総称する。

ユニオンプライス

謎の怪人組織。現在判明している構成員はユウロのみ。貴崎も所属していたが、ユグドラシル編で脱退。新商品「ベルト」の開発を行っているようだが、詳細は不明。レート1000ヒーローの存在を嗅ぎ付け、千の「観察」を当面の優先事項として活動している模様。

余談

バラエティ番組「リンカーン」にも同名企画が存在する。

こちらは予算1000円で買った100円ショップの商品を使いヒーローの扮装をするというもの。

別名・表記ゆれ

千円ヒーロー

関連タグ

裏サンデー マンガワン 新都社

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