概略
ドクターペッパーとは「ドクターペッパー・スナップル・グループ」が販売する炭酸飲料である。現在世界中で販売されている炭酸飲料のなかで、最も歴史があるものの一つである。ドクペとも略される。
日本では「コカコーラ」グループの「利根ソフトドリンク」が権利を得て製造・販売している。
内容
アメリカでドラッグストアを経営していたDr.Pepper氏の娘さんに恋をしたストアの店員が、売り上げを伸ばして気を引こうと開発したという、なんとも回りくどい逸話がある。
レシピ不明の20種類以上のフレーバーを混合することにより、
「薬くさい」
「味を食べ物で表現できない」
「子供の風邪シロップ、あれだね」
など、初見殺しの味を表現している。
ドクペにまつわる噂として、「一回飲んで顔をしかめ、二回飲んで味が変わり、三回飲めば癖になる」というものがあるが、そもそも一缶目でリタイアする人が多いため確証はない。筆者のようなペッパリアンは某密林で24缶セットを発注、常時その味を楽しんでいるが、中毒性はおそらくない。ないったらない。
日本では一時期、ピンク・レディーの名曲『ペッパー警部』との相乗効果でヒットし、その為1lガラスボトル(現在の1.5lボトルが主流になる以前の、家庭用の最大級サイズ)、王冠の250mlリターンボトル、自販機用の250mlスクリューキャップボトルなどのバリエーションが展開されたが、ブームの終焉と共に整理された。
また、ローカロリー飲料ブームの隆盛期には甘味料を置き換えカロリーを下げた「ドクターペッパー・ライト」も発売された。こちらはオリジナルとは異なり、「東京カナダドライ」社が製造・販売権を取得し発売されたが、現在は廃版になっている。
現在は500mlペットボトルと350mlステイオンタブ缶のみが通年製造となっており、期間限定で500mlステイオンタブ缶が追加される程度になっている。
なお、本場アメリカでは現在でも様々なタイプのドクペが存在している。
先述の通り日本で製造権を取得しているのは利根ソフトドリンク(コカコーラグループ再編前の利根コカコーラボトラーズ)のみの為、販売は基本的に関東地方と新潟県の一部に限定されている。
関東圏以外で入手するのはやや困難であることを考えるとネット通販で頼むのが確実であるが、いきなり24缶入りを頼むのはやめたほうがいいだろう。
その味と匂いと色からなんだか体に悪そうな印象を受けるが、よく取り沙汰されるカラメル色素と香料はコーラのそれと同じであるし、カロリーを見るとこの手の炭酸飲料水はだいたい45kcal/100ml前後でまとまっているため、ドクペばかりが突出して体に悪いということはない。逆に言うと他の炭酸飲料が体に悪いと考えるのであればこれも悪い。
ちなみに45kcal/100mlの炭酸飲料は通常の350ml缶に直すと160kcal前後、これは女性の茶碗飯一杯分(185kcal/110g)に近いエネルギー量である。しかもほぼ砂糖によるものなので、太りたくないのであれば過剰に摂取することは控えた方がいい。
その他
1.富士見ファンタジア文庫のライトノベル、「フルメタル・パニック!」のヒロイン千鳥かなめが愛飲する炭酸飲料水。
2.xbox360&PCゲームSteins;Gateの主人公、岡部倫太郎がこよなく愛する知的炭酸飲料。同ゲームのヒロイン、牧瀬紅莉栖もまた愛飲する。
関連タグ
- ドクペ同様、製造は旧利根コカコーラボトラーズのみの為、販売エリアはほぼ同一。