松坂慶子
まつざかけいこ
概要
1952年7月20日生まれ。
日本人の母と韓国人の父の間に生まれた。
母は実は戸籍が無く、実在しない韓国人の戸籍を借りた為母は本当は日本人なのに韓国人になっていたこと、父も日本名を持ちながら韓国籍だったため慶子も韓国籍であった。しかし1964年に母の戸籍が回復し、慶子の将来を考えて彼女を母の非嫡出子として母の戸籍に入れたことにより日本国籍となった。
(これらの事実は1993年に出版された両親の著書『娘・松坂慶子への「遺言」』で公表。)
父は複数の事業を始めて成功をおさめ、早産で未熟児だった娘にいくつもの習い事をかけもちさせ、元気に育っていった。
小学2年の1960年、「くるみ児童合唱団」に入団。
中学3年の1967年、「劇団ひまわり」に入団。同年、幼児向けコメディ『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』(NET)でテレビ初出演。翌年の『ウルトラセブン』の第31話「悪魔の住む花」では、ミクロ怪獣ダリーに寄生された少女・カオリ(香織)役として出演する。
高校2年の1969年(昭和44年)、大映からスカウトされ、同年、『ある女子高校医の記録 続・妊娠』で女高生の一人としてスクリーンデビュー。
1971年、映画『夜の診察室』で、主演予定だった俳優の降板により代役で映画初主演。
1972年、松竹へ移籍。1973年NHK大河ドラマ『国盗り物語』で濃姫を演じて広く知られた。
1978年)の映画『事件』では清純派からの脱皮を果たす。
翌1979年の映画『配達されない三通の手紙』でも体当たりの演技を見せ、トップ女優に躍り出た
同年放送のテレビドラマ『水中花』に主演し、妖艶なバニーガール姿を披露する。さらに自身が歌唱したシングル曲・主題歌の「愛の水中花」も大ヒットする。
1980年代は映画『青春の門』、『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』、『蒲田行進曲』、『人生劇場』、『火宅の人』など、テレビドラマでは『春の波涛』などの作品に立て続けに主演・出演した。
私生活では1990年(平成2年)、ジャズギタリストの高内春彦(ハル高内)と結婚。複雑な家庭環境もありいろいろ憶測を呼んだが結婚後、一時米国ニューヨークに移住し、子供ももうけた。
大河ドラマには『国盗り物語』(1973年、濃姫役)『元禄太平記』1975年、瑤泉院役)『草燃える』(1979年、茜・小夜菊の二役)『毛利元就』(1997年、杉の方役)『義経』(2005年、平時子役)『篤姫』(2008年、幾島役) 『花燃ゆ』(2015年、毛利都美子役)『西郷どん』(2018年、西郷満佐【西郷隆盛・西郷の母】役)と数多く出演したが連続テレビ小説は意外にも2010年に『ゲゲゲの女房』(田中美智子役)で初出演。その後『あさが来た』(2016年、大隈綾子【大隈重信の妻】役)『まんぷく』(2018年、今井鈴役)に出演。