グランディアパラレルトリッパーズは2000年にゲームアーツとハドソンにより
ゲームボーイカラー用ソフトとして販売された。
グランディア(無印)のその後の話ではあるが、設定の食い違いがあるため番外編と解釈してもよい。
ゲーム概要
異世界転移(パラレルトリッパー)した新主人公をベースにストーリーが展開する。
GBC作品故なのか、本編とは大幅にシステムが異なっている。
パーティキャラが大幅に増え、本編ではモブだったキャラクターが敵味方含めて仲間として自由にパーティに組めるようになっている。
本編よりストーリーとしては短いが、シリーズ初の2段階エンディングとなっている。
ボスを倒して最初のEDを見た後はダンジョンが追加されており、攻略することで真のボスと対決できるようになっている。
システム他
戦闘システムに関しては半リアルタイム戦闘とも言えるIPゲージシステムがアレンジされている。
アクションカードと呼ばれるカードをキャラクターに装備させることキャラを行動させ、戦闘を進めていく。
(カードという名称だが、よくあるカードゲームではなく、あくまで技や魔法がカードとして表現されており、実際はキャラクターそのものがモンスターと戦う。たまにカード戦闘などと揶揄されることもあるが、それは厳密には間違いである。)
キャラクターは最大6枚まで装備可能でAPを消費しながらアクションゲージに配置することでアクションカードを発動させることができる。
アクション毎に技終了後の隙に差があるなど、擬似的にIPゲージシステムを表現している。
また、味方キャラに特定のアクションを待機させ、連続配置することでコンボが発生することがある。
大技の連続配置で本編での大技や、オリジナルの合体技を発動させることも可能。
改変できるパーティや、カードの育成、合体技など後のエクストリームを彷彿とさせるシステムが目立ち、意外と育成要素が幅広い作品でもある。
努力次第では全キャラ全スキル使用可能にすることもできる。
あらすじ
現代の世界で生活している主人公ユウヒ
普段通り学校で授業を終え家に帰宅しようとすると、
友人であるシロウからゲームの勝負を申し込まれて対戦。
結果はユウヒの勝利に終わるが、シロウの勝手な思い込みでゲーム機を盗られてしまう。
ガールフレンドであるミズキと共にシロウを追いかけた先には既に使用されていない旧校舎が
恐る恐るその旧校舎を探索するが、既にシロウの姿はなく
さらにミズキが謎の空間に引きずり込まれており、
ユウヒは彼女を助けようとするも、一緒にその空間へと飲み込まれてしまう。
目が覚めると見たこともない光景が広がる。
幻想的な雰囲気の漂う部屋に、日本人とは思えない女の子の姿。
ユウヒは異世界へパラレルトリップしてしまっていた。
事情を聞くと、近くの森で倒れていたところをスーという女の子に助けられ、
世界の果てと呼ばれる場所の近くの古代都市まで運ばれて手当を受けたようだった。
その都市の管理人であるリエーテという人物曰く
いまこの世界はグルガンいう名の悪魔が次元を破壊して復活しようとしているらしく、かなり危険な状態らしい。
ユウヒ達がここに着たのはその次元のゆがみが原因であるようだ。
元の世界に戻るにはグルガンを妨害しつつ次元の扉を開けるしか方法はない。
次元の扉は鍵がかかっており、その鍵を集めないと次元の扉は開かない。
次元の扉の鍵と行方不明になったシロウとミズキを探すために、ユウヒは半ば強制的にこの異世界を旅することとなる。
登場キャラクター
メインキャラクター
ユウヒ(主人公)
ゲーム好きの現代っ子な少年。
友達思いの優しい性格で、過酷な状況ながらも行方不明になったシロウとミズキを懸命に探そうとする。
ただ、追い詰められた際には意外と冷静で周囲よりも的確な判断を下すことも。
しっかり者の少年である。
なお、主人公の名前は最初にユウヒ以外に設定可能である。
ミズキ
本作のヒロイン
強気な性格で好奇心旺盛な女の子
ユウヒに片思いをしている。
シロウ
ユウヒを(一方的に)ライバル視している少年
ミズキに片思いしている故にかユウヒにしょっちゅうちょっかいを出している。
本当は心優しく涙ももろい性格。
単純で騙されやすい故終盤でとんでもないことに…
ピンキー
本作のマスコットキャラクター
ユウヒが異世界にたどり着いた際に一緒にいた謎の生物
とある果実を食べることによって主に移動面を補助する能力を身につけていく。
その正体は…