『Fate/GrandOrder』第二部第三章『人智統合真国シン』に登場した始皇帝陣営の軍師。
中華鎧姿で眼鏡をかけた、どこか淀んだ眼差しの小柄で小太りな男。
特に始皇帝の前では、文章の初めの音を何音か重ねる話し方が特徴。
汎人類史では劉邦に仕えていたが、中国異聞史においては度重なるコールドスリープによって生き永らえながら、始皇帝がまだ生身の頃から、その世界征服事業にて軍事中枢を支え続けた。
軍事オタクで戦争マニアで兵器フェチな『智』のウォーモンガー。新技術導入による未知なる戦術と軍略の展開に想像の翼を羽ばたかせるだけで軍師タイムにさえも到達する業深き鬼才。始皇帝に招聘された際、侵略すべき『敵国』が世界統一後一切現れていない事に明らかに落胆していた。
秦良玉を「良玉タン」と呼ぶ様子はまさしくキモヲタである。
自分でも平和な社会に居場所が無いその性癖を自覚しており、そんな自分を臣下として活用し、生き場所を与えてくれた始皇帝には、例え任を解かれ一個人に戻ってもなお、捧げ足りない感謝と忠誠を抱いている。実際首都・咸陽までカルデアの侵攻を許した時は死を持って償うことも覚悟していたと同時に、『陛下の御意志にそぐわぬ献策は出来ない』という配慮こそが彼の戦略を狭める最大の枷となっていた。始皇帝の見立てによれば、損害度外視という選択肢を含めれば、カルデア殲滅の鬼札など二桁単位で都合してのけたらしい。
陳宮からも「こと戦術においては諸葛亮を上回るのでは?」と評されるほどで、中国異聞史のインド、ローマ、エジプト、アステカは軒並み彼が滅ぼした。
更に中国異聞史が剪定された理由を薄々察していたり、汎人類史の技術的長所(装置の小型化)を理解しカルデア一行が小型通信機を所持していることを看破したりとまさしく傑物というに相応しい。