概要
斎藤 慎太郎は日本の将棋棋士。畠山鎮七段門下。棋士番号は286。奈良県出身。第66期王座。
2011年4月1日、三段リーグ15勝3敗の成績で突破し、四段プロデビュー。なお、三段リーグでの通算成績は95勝49敗(勝率.660)であり、同じ境遇(14歳三段・18歳四段昇段・8期在籍)であった佐藤天彦名人(94勝50敗・勝率.653)を上回る勝率である。
2016年3月8日、第75期B級2組順位戦では、9勝1敗(1位)の成績をあげB級1組への昇級と共にそれに伴う七段昇段を決めた。
第88期(2017年度)棋聖戦決勝トーナメントで糸谷哲郎八段を破り、羽生善治棋聖(当時)への挑戦権を、番勝負は1勝3敗に終わり、タイトル獲得はならなかった。
第66期(2018年度)王座戦挑戦者決定トーナメントで渡辺明棋王を破り、中村太地王座(当時)への挑戦権を獲得、番勝負は10月30日、第5局で中村を破り3勝2敗とし、初タイトルを獲得。
棋風は居飛車党でじっくりした将棋を好む。また、持ち時間が長い棋戦で才能を発揮する傾向がある。電王戦での二つ名は「超光速の詰士」。
余談
斎藤は10歳のときに畠山に弟子入りしている。その際に本人から弟子志願の手紙を出しており、「こんな幼い子供の師匠になる自信がない」と対応に窮した畠山が谷川浩司九段に相談したところ、「子供なりに考えて手紙を出したのだから縁を大事にして引き受けたらいいよ」とアドバイスされ、畠山は弟子入りを引き受けることにしたという。
当初、畠山は指導対局を行わないつもりでいたが、斎藤の熱意に押される形で月に2、3回、1年に100局以上のペースでプロ入りまで8年続いたと言う。
また、「好きを通り越して愛している」と公言する程の詰将棋愛好家であり、奨励会員時代から詰将棋解答選手権に参加し、第6回(2009年)で3位・第7回で5位・第8回~第9回で連続優勝と、その手腕を発揮している。プロ入り内定直後に行われた第9回の優勝インタビューでは、自身の成績よりも出題の題材となった作品の素晴らしさに感嘆し、その作品を解けることが幸せである旨の発言をしたほどである。
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