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概要

連合・プラント(あとジャンク屋等々その他大勢)による非戦派組織「ターミナル」が、ザフトのデータベースから盗用した設計図を基に製造した機体。元々はザクやグフ等と同様、C.E.71年の大戦終結後にザフトの次期主力MS選定コンペティションにおける次期主力機候補の一つであったが、用いられているミラージュコロイド技術がユニウス条約に触れてしまうことや、最大の特徴であるホバー移動のピーキーさにより操作性に難があり、パイロットに高い練度が必要となることから、諸々の事情により制式採用に至らなかった。

その後、クライン派によってザフト内に残っていた試作機のデータが盗み出され、工廠で新規製造した機体がオーブ攻防線にて実戦に投入されている。尚、プラント内ではそもそものコンペティション落選までがクライン派の謀略だとする説が存在するが、真相は不明であるという。イラストストーリー「SEED RGB DESTINY」ではこの経過が若干語られており、操作性の問題によってマスプロダクトから落選した事は事実で、設計局とクライン派はそもそも交流を有していたという(マーズ・シメオンにいたってはテストパイロットと顔見知りだった)。そんなこんなで設計を入手したターミナルであるが、製造は各地の製造地にパーツ単位で発注したものを建造している。

パイロットはヒルダ・ハーケン、ヘルベルト・フォン・ラインハルト、マーズ・シメオンの三人。

武装について

武装はバズーカとビームガンが一体化した「JP536X ギガランチャーDR1マルチプレックス」に、機体背面の「MA-X848HD 強化型ビームサーベル」、左右の腕に「ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置」と、遠近に幅広く対応したものが一通りあり、グフやザク以上の汎用性を誇る。また、劇中では描かれていないが、設定上ザクウォーリアのものと共通のウィザードが使用できる設計であり、必要に応じてザク用のウィザードも換装可能である。劇中で装備していたビームサーベル付属のものは簡易型で、「イージーウィザード」の名称がある。

この他機体の腹部に「G14X31Z スクリーミングニンバス」という兵装を有する。これはミラージュコロイドの技術を応用したアンチビームフィールド形成装置であり、ビームと同属性の電子を含む粒子を散布することにより、大火力の砲撃すら凌ぐ防御力を可能としたもの。前述の通りビームと同じ属性の電子を含むため、このフィールドに外部から触れることでもダメージを受ける。

劇中ではこれを利用した『ジェットストリームアタック』が猛威を振るった。

ドムトルーパーの『ジェットストリームアタック』

ただし、このジェットストリームアタックは『機動戦士ガンダム』に登場したような連携攻撃ではなく、スクリーミングニンバスのフィールドを複数機で増幅させるフォーメーションのこと。事実上、ビームサーベルを面で展開しているようなものなので接近しているだけで対象物は溶解・焼灼される恐ろしいワザである。

オリジナル仕様

MSVに登場した本来のドムトルーパー。カラーリングはドム・トローペンを彷彿とさせるサンドブラウンとなっており、専用ウィザード「ナイトウィザード」を装備している。

ギガランチャーとスクリーミングニンバスの他に、白兵戦用兵器のドリルランス(敵に突き刺してドリル部分を切り離し、その状態でドリル部分を爆破することでダメージを与えることも可能)、対ビーム微細トレッド処理を施された実体シールドを装備。

共通の武装はともかく専用ウィザードの「ナイトウィザード」は決まれば高い破壊力を得られるが既存の兵器と設計思想が違ううえにそもそも切り離してから次のドリルをセットするまでほぼ無防備状態となってしまうなど扱いに難点があり、「奇想兵器」という扱いを受けていた。

そもそもナイトウィザード自体かなり大型で重量があり、そのくせバックパックの役割がほとんど弾薬入れ程度しかなかったために兵器として少々無駄が多すぎた。

コンペディションで不採用となった原因にはクライン派の裏工作があったともいわれているが、ただでさえ操縦感覚を共有できないピーキーな機体なのに更に実用性に疑問符が付く奇想兵器までセットになっていたら流石に敬遠されただろう。

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