カ号観測機
かごうかんそくき
大日本帝国陸軍が開発した観測機。
大日本帝国陸軍が唯一実戦投入したオートジャイロである。オ号観測機とも。
1930年代から各国で軍事利用が始まっていたオートジャイロであるが、日本においても先進各国からの購入機を研究するなどして開発が進められた。
そして、アメリカ製のケレットKD-1Aの事故中破機を帝国陸軍技術本部が萱場製作所(現KYB)に修理復元させた機体が1941年5月に飛行を成功させる。これがカ号観測機の原型一号となった。以後国産による試作を経て1942年11月に制式採用された。なお、カ号のカは「回転翼」からとられている。
量産機は機体は萱場製作所、エンジンは神戸製鋼所で製造された。
主に陸上基地をベースとする対潜哨戒任務に当たったが、戦時標準船改装の護衛空母に搭載する計画もあった(後述のあきつ丸等が対象)。