概要
1919年に創業者である萱場資郎が萱場発明研究所を開設したのがはじまりである。その研究成果をもとに航空機に使用される油圧緩衝脚を製造するべく1927年に萱場製作所が創立、35年には法人に転換し株式会社萱場製作所と改組した。その後航空母艦のアレスティング・ワイヤーの製造を開始するなど事業を拡大した。1941年に大破したアメリカ・ケレットKD-1Aを復元したことをきっかけに、これをモデルとした国産オートジャイロ「カ号観測機」の生産を開始した。
戦後企業再建整備法に基づき第二会社萱場工業株式会社が設立され、油圧緩衝脚製造の技術を生かした油圧システム製造を始めた。
おりしも自動車産業拡大によってショックアブソーバーが必要とされ、日本では過半数のシェアを持ち1位、世界では2位のシェアを持つまで拡大した。1956年に 萱場オートサービスが設立。
1985年にカヤバ工業と改称、2013年にヤマハ発動機と合弁でKYBモーターサイクルサスペンションが設立され、2015年にはさらにブランドであったKYBを正式な社名とした。
ヤマハと合弁会社を作ったり、トヨタ自動車がKYBの株を7.7%保有しているものの、販路はトヨタグループに限らず広い範囲を持っている。