「マモノたちは《かぜのさかな》の目覚めを、恐れておる。マモノのちからは“現実”ぢゃ。いずれ、島中を支配し、邪魔な者を 消すぢゃろう。それも、時間の問題ぢゃ…」
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概要
物語の舞台であるコホリント島の神様…と、されている存在。
島の中央、タマランチ山の頂上にある聖なるタマゴの中で眠っており、
「かぜのさかな」を目覚めさせなければ目覚めの使者は島から出ることができない。
ただ、一方で「かぜのさかな」の目覚めは世界の終わりを意味するとも言うが・・・?
……
カミのタマゴにあいにゆけ
ねいろに カミはこたえよう
「かぜのさかな」はさかなにあらず
かぜをよぶが とりにもあらず
ユメがさめたら アワになる
マモノもみんな アワになる
だからマモノは じゃまをする
めざめのししゃの じゃまをする
「かぜのさかな」のめざめ なくば
ゆうしゃは しまのつちになる
………
オメーか「かぜのさかな」を
おこしにきた、よそもんは…
キシシシシッ!キシシシシッ!
くっちゃる!!
シエーーーーッ!くっくっくっ
くやしぃーーっ!!
オッオメー まだ、この島が
どんなとこか、わかってねーな?
キシシシッ!お人好しなヤツ!
キッシッシッ シッ シッ
……
アヒーッ!またまたクチが
すべっちまいそーでやんす!
「かぜのさかな」が起きちまったら
みーんな、消えちまうんでげすよ!
島のものは、みーんな、ほんと。
ヒィェッ!ヒィェッ!
ま、まけたぜ…へへっ
まっシロに、もえつきちまった…
だがよ、オメエも 消えるのさ。
「かぜのさかな」が起きちまえばな
オメエも、オレさまとおなじ、
ヤツの《夢》・だ・か・ら…な…
な、なぜだ!キサマがこなければ
何も、変わらぬものを…
「かぜのさかな」は、キサマには
起こすことは できぬっ!
忘れるなよ… ここが
《夢》の中だということをな…
真相
コレニ フレシ モノニツグ
コホリントハ シマニ アラズ
ソラ ウミ ヤマ ヒト マモノ
ミナ スベテ ツクリモノナリ
カゼノサカナノ ミテイル ユメ ノ セカイ ナリ
カゼノサカナ メザメル トキ コホリントハ アワ ト ナル
ワレ ナガレツキシ モノニ シンジツ ヲ ツタエル
…この 石板は いにしえより、つたわるもの。
このコホリント島が「かぜのさかな」の《夢》のなかにあると、記しておる
夢(ゆめ)か、現(うつつ)かなど、誰にも確かめることは出来んぢゃろう。
《夢》も、起きてみるまでは 《夢》と、わからんものぢゃ…
本当の事を、知るものは「かぜのさかな」だけなのぢゃよ。
…信じる道を、行きなされ
いずれ、答えは見えてこよう。
わたしは、《かぜのさかな》…
「眠りについて、いったい、どれくらい時がたったのか…」
「はじめ、わたしは…タマゴのユメを、みていた…やがて、タマゴのまわりに、島ができ、人や、どうぶつが、生まれ」
「…世界が 生まれた…」
その正体とは、覚めることの無い悪夢にうなされ続けて来た巨大な空飛ぶクジラ。
ちなみに島のところどころで出会う「フクロウ」の正体は《かぜのさかな》の心の一部であり、
目覚めの使者として主人公を導いてきたのはそのためである。
コホリント島とは、空、海、山、人、魔物、皆全てが作り物の世界、《かぜのさかな》が見ている夢の世界なのだ。
彼が目覚めるとき、悪夢から覚めることと引き換えに、夢の島コホリントは泡となって消えてしまう。
つまり、コホリント島は最初から『あってないようなもの』だったのである。
(ならばメーベの村の夢の祠と、そこで見た夢のようなものは一体何だったのか……)
しかし、コホリントが泡となるとき、《かぜのさかな》は語る。
だが、夢は 覚めるもの。それが、自然のさだめなのだ。
わたしが、目覚めると、コホリント島は消えるだろう
しかし、この島の思い出は現実として、心に残る。
げんじつとして、こころにのこる。
そして…キミはいつか、この島を 思い出すだろう。
この 思い出こそ、本当の夢の世界では、ないだろうか。
時は満ちた!ともに目覚めよう!
さあ、奏でるのだ!目覚めの歌を!
リンクが目覚めた時に彼はオープニングで難破し大破した船の残骸にかろうじてしがみついた状態だった。
既に辺りは嵐が過ぎた晴天でそれまでの出来事はただの夢かと思い空を見上げると、あの《かぜのさかな》が大空を雄大に泳いでいた。この状況からすると《かぜのさかな》の夢に気絶していたリンクの意識が偶然(?)入りこんだ特殊な形の夢オチだったともいえる。
閑話
なお、ゼルダの伝説シリーズには、名前こそ違うものの、《かぜのさかな》と同じような空を飛ぶクジラをモチーフにしたキャラクターが登場している。
また、ムジュラの仮面ではゾーラの音楽バンド「ダル・ブルー」の伝説の曲として「風の魚」というタイトルが登場するが、関連は謎。
ちなみに、同じ任天堂より発売されているゲームキューブ版のパネルでポン(製作はインテリジェントシステムズ)では真のラスボスとして同じような姿をした「くじらのジルバ」が登場している。
ゆめみ「いらっしゃいませ。リラクゼーションサロン『夢見の館』へ、ようこそお越しくださいました。…あら、《かぜのさかな》さん…ですね。」
かぜのさかな「もう一度、コホリント島の夢を見たくなってな……」
ゆめみ「夢の更新にいらしたのですね?では、そちらのカウチに横になってくださいまし。」
____ニンテンドーSWITCH版ヘ、続く