CV:檜山修之
概要
GGG機動部隊隊長。獅子座のO型。20歳。世界十大頭脳のひとり「獅子王麗雄」と木星探査船ジュピロスⅤ乗組員「獅子王絆」の息子。父親と同じく十大頭脳のひとり「獅子王雷牙」(麗雄博士の兄)を伯父に、息子の阿嘉松滋を従兄弟、その娘ルネは従妹のひとり。 どんな困難にも立ち向かう、熱き心を秘めた熱血漢である。
18歳のとき、史上最年少の宇宙飛行士として、スペースシャトル『スピリット号』のパイロットとなったが、そのフライトの最中にEI-01とスピリット号が接触。重傷を負いながらもギャレオンに救われ、地球に帰還。その道中で凱の命を繋ぎ止めていたのは、彼が無意識に握りしめていた緑色に輝く謎の鉱石「Gストーン」だった。
その後、父である麗雄の手術で、身体の90%以上をGストーンを内蔵したサイボーグとして蘇ったが、覚醒までの1年をエリアⅢのXルームで費やす(number.0 サイボーグ誕生参照)。ちなみにこのときのサイボーグ化では戦闘は想定されておらず、あくまで生命を維持するための最低限の機械化に留まっていた。
構造上動く虫を正確に捕まえ、600馬力のパワーで敵を粉砕できるが、暴走してキレやすい。人間以上の能力を与えられるも、涙を流す機能はなく、片手で唐辛子の小瓶を開ける複雑な作業は赤ん坊以下の動作でしかない。食べ物も摂取は可能だが、味を楽しむだけのもので、それらは内燃機関で焼却される。
その後、機界文明との激闘にその身を投じるも、ガオガイガーへのF.Fに伴う合体、戦闘による心身の疲労から、命の危険に幾度も晒され続けた。それでも不屈の闘志で戦い続けた結果、Gストーンの導きにより生身の体を取り戻した(この時凱本人はその体について、神様からのご褒美なのではないか、と述べている)。
しかし、一見普通の人間と変わらない体に見えたそれは、Gストーンとの完全な融合を果たすことでサイボーグさえ超えた超人的な能力を発揮出来るという、生機融合体とでも呼ぶべき存在だった。そんな彼は、大河達から人間の進化と未来への希望を込め、エヴォリュダーという名で呼ばれるようになった(ノベライズFINAL参照)。
ただ、機械と生物の融合というエヴォリュダーの概念は、彼が戦い続けて来たゾンダーやゾンダリアンをはじめとする機界文明の本質的なありようと全く同じものだと解釈できるのは、どこか皮肉という他ない。しかしながら、ゾンダーの力の源であるゾンダーメタルと、凱が抱くGストーンの力には決定的な差異がある。それは、ゾンダーメタルが生命体のマイナス思念(憎悪や嫉妬、悲哀といったいわゆる「負の感情」)をエネルギー源にするのに対し、Gストーンは持ち主の勇気に感応して力を発揮するという点である。その点を考慮すれば、彼の力がゾンダー同様に人類に対して脅威となることはないといえる。もしそのようなことがあれば、とりもなおさずGストーンがその力を失う時であり、逆に言えば、凱自身に勇気が満ち溢れている限り、Gストーンの力もまた無限の存在なのである。
好物は牛丼で、紅ショウガをたっぷり乗せて食べるのが好み。 唯一苦手とする食べ物はコンニャク。幼少期に喉に詰まらせた事がトラウマになっているらしい。