ジルクスタン王国
じるくすたんおうこく
概要
E.U.や中華連邦よりも遙かに小国でありながら、かつて世界制覇を推し進めていた神聖ブリタニア帝国の大軍さえも寡兵を持って退けた軍事国家であり、「戦士の国」としてその名を知られている。
国土の9割がむき出しで砂漠と荒野ばかりでサクラダイトなどの資源にも乏しいこの国の最大の輸出品は兵士であり、その高い力量を見込まれて各国に傭兵として兵士を派遣することで経済を支えてきた。
身体に障害を持つ国王・シャリオが軍事を、姉である聖神官・シャムナが神事を担当して国を統治している。特にシャムナの予言は兵士達だけでなく、シャリオからも絶大な信頼を得ており、それによってジルクスタンはブリタニアをも退けたことがある。
光和2年(皇歴2020年相当)の時点では鋼骸とパンツァー・フンメル同様に人型ではないが、両機よりも近接戦闘能力が高い自国産のKMFゲド・バッカだけでなく、完全な人型のジャジャ・バッカ、更にフロートシステムを標準装備とした国王専用機ナギド・シュ・メインを開発。また、ナイトギガフォートレスに相当する大型兵器バタララン・ドゥを開発し、「戦士の国」の名に恥じない高い軍事力を有する。
上官或いは王家に対して「ナム・ジャラ・ラタック」と答えて手で目を覆う返礼があり、これはブリタニアの「イエス・ユア・ハイネス」、「イエス・マイ・ロード」に相当する。
かつての三大国家と違い、具体的な位置は不明だが砂漠と荒野という地理から東南アジア、または中東圏の国家と思われ、その通りならばE.U.と中華連邦の領土に囲まれたという極めて不利な地理ということになる。
ギアスとの関わり
この国の中枢にはギアス嚮団の分派「ファルラフ」が存在し、王家とそれに近い者達とその配下達は皆ギアスユーザー或いはギアスの存在そのものを知っており、ギアスとの関わりの広さと深さはブリタニアの比ではない。
思想犯やテロリストを収容する嘆きの大監獄地下にはアラムの門と呼ばれるCの世界にアクセスする門があり、かつてブリタニアが侵攻したのもシャルル・ジ・ブリタニアがこれを狙ってのことだった思われるが、シャムナの予言によって失敗した。
平和によって訪れた国家の危機
しかし、悪逆皇帝・ルルーシュの死を発端として世界が平和へと歩み始めたが故に各地での紛争が激減してしまう。
それにより、戦争で経済を支えてきたジルクスタンは次第に傾いていき、エナジーフィラーでさえ不足の危機に見舞われている。シャムナはこの祖国と不自由な身体を傷つけながら戦う弟、民を救うためにある計画を企てることとなる。