概要
『Devil May Cry』に登場する魔界の帝王。名前はラテン語で「世界」「宇宙」の意味を冠する。天使のような姿をしているが、それは仮初の姿であり、本体は液状の肉体に無数の触手が生えた、三つ目のグロテスクな生物である。
「宇宙」という名の通り、その力は神に等しいほどで、戦闘では宇宙空間や未知の空間を一瞬で作り出すほか、悪魔を創造し、使役する力を持つ。「ブレイド」、「フロスト」、「ナイトメア」といった『1』に登場する悪魔の多くがムンドゥスの産物で、「トリッシュ」もその一人である。
悪魔らしい残虐な性格で、人間や悪魔を殺すことに何のためらいも持たない。たとえ自身の部下であっても、役に立たないと分かれば自らの手で消し去る。
DMCシリーズにおける魔界とは、力こそが全ての弱肉強食の世界である。故に魔界を支配するほどの力を持つムンドゥスは、魔界において最強の存在の一つとされる。その絶大な力で魔界三大勢力の一角を束ね、同格の覇王アルゴサクスや大悪魔アビゲイルと熾烈な勢力争いを繰り広げた。
現に伝説の魔剣士「スパーダ」ですら、ムンドゥスには一度は敗北を喫しており(DMC4説明書より)、後に勝利した後でも完全に滅ぼすには至らず、封印するしかなかった。
『3』で手負いとはいえ「バージル」を事もなげに殺害し、『1』の「ダンテ」では魔剣スパーダの力とトリッシュの力無しでは歯が立たなかった。勝利しても完全には滅ぼせず、次元の狭間に追いやることしかできなかったほどである。
しかし、『1』以降のダンテの実力は魔剣スパーダを使わずともムンドゥスを凌駕しており、ムンドゥスと同等の力を持つアルゴサクスがダンテの敵ではなく、かつてムンドゥスと互角であったアビゲイルにもダンテはデビルトリガーを使わずに勝利している。
DmCムンドゥス
「DmC デビルメイクライ」で姿を変えて登場。魔帝という立場は相変わらずだが、普段は人間の姿をして大銀行の社長として世界を牛耳り、政財界の黒幕として君臨している。
地獄門から魔界の力を供給しており、その支給がなくならない限り不死身となっている。
それ故に人型の姿でも十二分に強すぎる存在であるが、地獄門自体が弱点にもなっており、魔力の供給が無くなれば不死の力を失ってしまう。
愛人に「リリス」がいる。
終盤で漆黒の巨人の姿となって襲いかかったが、その時点で魔力の供給を失っている状態を突かれた末にダンテに倒されてしまった。