田井中律
たいなかりつ
概要
本作の舞台となる桜が丘高校に入学。1年次に軽音学部に入部しようとするも部が廃部寸前であることを知り、一緒に入学した幼馴染の秋山澪を半ば強引に巻き込み軽音楽部を再興、当の律はそのまま部長に就任した。
※…と言うのが本作のあらすじだが、これは厳密には事実と異なっている。詳しくは後述。
そのせいか、他の部員を先導している場面も多くみられ、特に真面目で怖がりな澪をしょっちゅういじり倒している。
通称りっちゃん、もしくはりっちゃん隊員・隊員(後述のファンの愛称でもある)。
髪は唯と同じ茶髪のショートカットだが、律は髪の外ハネが著しいのが特徴(…とは言っても、紬曰く「髪の毛はずっと触っていたいほどサラサラ」なので、唯や紬のような癖っ毛によるものではなく恐らくパーマによるものである)。また、同じ茶髪でも唯と比べると色素は薄い、山吹茶色に近い茶髪(ただし染めているのではなく地毛)である。
前髪を下ろした状態のビジュアルは美少女と言ってよくファンからの評価は非常に高いが、いつも前髪を上にまとめ輪ゴムで縛り、敢えておでこを出している(高校時代はカチューシャで髪を上げている状態が多かった。大学進学後も外出の際はカチューシャを着用している)。
※原作ではそもそも髪のオシャレに興味がなく、それどころか「イライラする」「髪なんてテキトーでいいんだよ!!」と面倒くさがりな性格もあって前髪を簡単に束ねている。また、服についてもそれほど興味がない様子で「夏はTシャツかポロシャツがあれば十分だろ!」と発言している。
※アニメ版では鏡を見て「おかしーし…」と呟いたり(声優コメンタリーでの声優陣並びにそれを見たファン達から「おかしくねぇーし」の突っ込みを入れられた)と、前髪を下ろした自分のルックスに自信がないことから前髪を上げているようである。ただし学外の有料スタジオで練習を行った際、大きな鏡を見て髪を整えながら「女の子ですものねー」と合いの手を入れるなど、オシャレそのものには人並みに興味はあるようだ。
瞳の色は髪とほぼ同じ薄い茶色。
大雑把な性格で、細かい楽器が苦手という理由でドラムを選んでいる。それは日常生活でも同様で、よく講堂の使用届などを提出し忘れて澪や和に説教を食らっている。
そしてこのズボラで大雑把な性格が、おそらく大半の読者さえも気づかないあるとんでもない事態を引き起こしたことがある。
1年次の学園祭準備で、紬がステージの使用申請のため生徒会室に行った際、正式な部として認められていないことを理由として申請が却下された。これは『部活申請用紙』が提出されていなかったためであるが、この提出は「自分が部長だから自分が提出する」と律が買って出たまではいいが、その後言いだしっぺの律は学園祭直前までそのことをすっかり忘れていた。
また、『けいおん!』単行本1巻のアバン(アニメ版では1期1話で本編放送あり)で、さわ子より「当年4月中に部員4名以上の条件を満たさないと廃部になる」との説明があり、その時点での部員数は0だった。
その後、学園祭直前の用紙申請をもって部が正式認可されたが、これは逆に言うとそれまでの1年次5月から学園祭前までの期間は軽音楽部そのものがなかったことを意味する。
つまり、律のド忘れのせいで1年次4月一杯で軽音楽部は廃部、約半年後に改めて登記されたのが正式な活動歴となり、当然律の部長在任期間も3年ではなく2年半である。
また、アニメ2期2話の部室を片付けるシーンにて、棚にジョジョらしき漫画が揃っていることから、ファンの間で律はジョジョ好きではないかと囁かれている。
プロレスも好きなようでチョークスリーパーが得意。特に唯や梓はその被害者でしょっちゅう技を掛けられている。
だが、上記の性格やボーイッシュな外見とは裏腹に憂並に家事のスキルが高く、家庭的な一面がある。
実弟の田井中聡の面倒を見ている所以か、ちまちましたものでも料理や裁縫(手縫い限定でミシンは苦手)類はかなり得意。
※ただし、上記はアニメ版限定であり、原作でそのような描写はない。
また、普段こそは澪や梓などをいじる立場にあるが、自分がいじられる側になると意外に萎縮する傾向があり、時としては澪以上に繊細、かつ臆病な一面を垣間見せることもある。澪とは正反対なようで意外と似た者同士なのかもしれない。
表向きはトラブルメーカーとしての一面が目立つが、実は一番社交的で空気が読める軽音部のムードメーカー。それゆえいい意味でも悪い意味でも賢く、それが時には澪の緊張をほぐし、時には澪をいじり倒す行為に繋がっているのかもしれない。
そして年上には意外と礼儀正しい。唯一の例外は顧問でもあり、友達でもあるさわ子のみで彼女にだけは授業中以外はタメ口で接しているが、勿論先生としても軽音部の先輩としても尊敬している。
大学でもその社交性は健在で、菖や上級生ともかなり早くに打ち解けた。上級生では廣瀬先輩と特に仲がいい様子。
前髪を下ろすと印象が大きく変わる。アングルや白黒の色合いによっては髪の色も近い唯と間違えられる。合宿での入浴シーン、日焼けした梓に「熱いのダメなの?」と聞いたのは律だが、その後梓を風呂につからせたのは原作・アニメどちらも唯である。わざわざ、公式に説明が載った。ただし、さわ子は二人よりなぜか澪と梓のほうが見分けがつかないらしい。
胸が小さい為、澪や唯などと比べると万人受けしがたいが、容姿は文句なしに美少女の部類に入る。放課後ティータイムの面子の中でもコアなファンが多く熱狂的。特に濃い層は訓練された隊員と呼ばれる。
卒業式の寄せ書き(けいおん!!第24話)
『さわちゃん
今までありがとう
田井中律(部長)』