概要
プロレスや総合格闘技で使用される絞め技の一つ。リア・ネイキッド・チョーク。
柔道では「裸絞」と呼ばれている。(別表記で“裸締め”及び“裸〆”がある。後者は余り使われない。)
ダメージ部位は喉だが、気管を塞ぐ状態になり相手を窒息させかねないため、プロレスでは現在多くの団体で禁じ手とされているが、かつては認められていた。
実際アントニオ猪木は得意技の一つにしていたし、後藤洋央紀もかつては得意技にしていた。
チョークスリーパーがいつ反則技になったかは詳細は不明だが、パンクラス旗揚げ時にこの技の使用を認めた事が話題になった事からもその頃には既に反則技と言う認識があったものと思われる。
ちなみにではあるが、本来“チョーク”とは手で首を絞めることであり、腕で絞める技はチョークとは言わなかった。
総合格闘技においては正規の技として認められている。柔道でも絞め技の一種として認められており、寝技でメイン画像の体勢で一本を奪った場合は「裸絞(はだかじめ)」が決まり技に記録される。
かけ方
背後から片腕を相手の首に巻きつけて気管を潰すように食い込ませ、もう片方の腕でしっかりホールドして締め上げる。この時首を締め付けている腕の肘がほぼ正面に来るのが特徴。
スタンディング、グラウンド、胴締め式等、スリーパーホールドとほぼ同じ派生が可能。
返し方
そのまま持ち上げて後ろへ体重をかけて倒れこみマットに叩きつけるものなのだが、体格差がある事が条件になる。かつてケニー・オメガはこれをコーナートップからやってのけた。ただし柔道では危険との理由で禁じ手。
[スリーパーホールドとの違い
技の形が似てはいるが反則にはならないスリーパーホールドは、腕の筋肉で気道ではなく頸動脈を圧迫し、脳への血流を止めて失神に持ち込む点が違う。
一部でスリーパーホールドとチョークスリーパーを混同し、スリーパーホールドを「裸絞」と呼称する例があるが、スリーパーホールドの和名は「頚動脈締め」である。
関連タグ
パンクラス:旗揚げ時はプロレス団体でチョークスリーパーを有効とした。その後総合格闘技団体化していった。