概要
自宅の安楽椅子でくつろぐかのように、部屋から出ず、事件現場に行くこともなく、時には事件関係者と顔を合わせることすらなく、新聞記事や協力者が持ってくる情報だけを基に、事件の謎を推理して解決に導くタイプの探偵の事。
実際に自宅でくつろいでいる方が推理しやすいという者もいるが、病気・怪我などで部屋から出たくても出られないというケースもあるため、「安楽椅子」という字面どおりではなく、現場に行かず、データによる推理の積み重ねで謎を解くタイプの者を指す意味合いが強い。
海外作品ではアガサ・クリスティの「ミス・マープル」シリーズや、バロネス・オルツィの「隅の老人」シリーズなどが有名。
また『名探偵コナン』の工藤新一はコナンになって以降は、本人としての推理を披露する際には解毒剤などで元の姿に戻る場合を除いては「コナンや阿笠博士などから得た情報を基に推理した」というていで推理ショーを行うため、(本当は本人が現場にいることが多いため)安楽椅子探偵ではないが、劇中人物からすれば安楽椅子探偵と同じことをしている珍しいパターンとなっている。