概要
赤髪の冒険家アドル=クリスティンが、古代文明の謎を解き明かしていくARPG。日本のARPGの代表作の一つでもある。現代を舞台とした同社の関連作のAVG『アステカ』、『アステカⅡ 太陽の神殿』の陸地のずっと未来、1987年の第1作『イース』から始まり、2009年9月現在までに7つの本編と、1以前に当たる物語でアドルが主人公でない番外編となる『イース・オリジン』の計8本のシナリオがゲーム化されている。またライセンス提供によって本作の世界観を利用した派生作品も他社から発売されている。
『Ⅰ』、『Ⅱ』、『ワンダラーズ・フロム・イース(Ⅲ)』はPC-8801、『Ⅳ』はスーパーファミコン (SFC) とPCエンジン (PCE) SUPER CD-ROM2 、『Ⅴ』は SFC 、『Ⅵ』、『イース・オリジン』は Microsoft Windows (Win) をオリジナルプラットフォームとしており、『Ⅶ』はプレイステーション・ポータブル (PSP) での発売。また、1998年の『イース・エターナル』を皮切りに、初期三作はファルコムの手によってWin向けのリメイク版が開発されている。
原則としてオリジナルとパソコンへの移植はファルコムが開発・販売を手掛けているが、『Ⅳ』だけはファルコムが作成した原案を元にSFC版をトンキンハウスが、PCエンジン SUPER CD-ROM2版をハドソンが、それぞれ独自に開発・販売しており、オリジナルが他社製でしかも2種あるという特殊な状態となっている。が、両者とも諸々の事情から評価は芳しくなく、ファンの間ではファルコムが開発した真のオリジナルを求める声が根強い。
『Ⅶ』を除く全ての作品が、何らかの形で他のプラットフォームへと移植されており、特に初期の作品は非常に多くのプラットフォームで発売されている。ただし、ファルコム自ら手掛けているのは原則としてパソコンへの移植のみであり、携帯電話や家庭用ゲーム機への移植のほとんどはライセンス提供を受けた他社が行っている。PS2版は『VII』以外の全ナンバリングが発売されているが、ライセンス提供を受けたメーカーが真面目に作らなかったためか軒並み評価が低い。
ゲームにおけるメディアミックスの初期の成功例ともいわれ、OVA化、小説化、漫画化などもなされている。
なお正規のナンバリングが為されている作品は、すべて本作の主人公アドルが後に記した回想録(百冊以上)を元にしたもの、というメタフィクション的な設定がなされている。
また、アドルには回想録を完結させた直後に新たな冒険に出て行方不明になった、という設定も存在する。
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