曖昧さ回避
- 「ある問題に対して2つの選択肢が存在しており、そのうちどちらを選んでも何らかの不利益を被るため、態度を決めかねる状態」を指す言葉。
- 「哲学・論争などの分野では前提を受け入れると2つの選択肢の導く結論がともに受け入れがたいものになることを示し、議論の相手を困らせる論法」という意味を持つ言葉。日本語では「両刀論法」とも。
- 『ウルトラマンタロウ』に登場する怪獣。→なめくじ怪獣ジレンマ
- ポルノグラフィティの曲。ヒトリノ夜に収録。
- speenaの曲→ジレンマ(speenaの曲)
- w-inds.の曲。十六夜の月に収録
- ecosystemの曲→ジレンマ(ecosystemの曲)
- Dilemma - 栗山千明の曲。
- Dilemma - INFINITEの曲。
ジレンマの例
囚人のジレンマ
麻薬取引をしていた2人は銃刀法違反の別件逮捕により拘置される。そこに検察は司法取引を持ちかける。「もし、どちらも黙秘を続ければ銃刀法違反のみで2年の懲役となる。しかしもしどちらか一方が自白すれば自白した方は司法取引により刑は免れるがもう片方は懲役10年である。どちらも自白した場合は懲役7年となる」という内容であり2人共に同様の話がなされている。しかしながら2人は相談することが出来ない。果たしてどちらを選ぶべきか? というものである。
この場合冷静に考えるとお互いが黙秘を続ければ2年の懲役で済む。如かしながら一方がこう考えたとしよう。「相方が自白したとすると自分が黙秘をすれば懲役10年である。しかし自白すれば懲役7年で済む。一方相方が黙秘したとすると自分が黙秘をすれば懲役2年であるが自白すれば刑は免れる。よってどちらにせよ自白した方が得だ」
お互いにそう考えたとするとお互い自白を選び仲良く懲役7年となるだろう。この場合お互いが黙秘をすれば懲役2年であるから黙秘をした方が得である。このように実際の損得と論理が一致しないというパラドクスである。またこれはゲーム理論( 意思決定の問題および行動の相互依存的状況を数学的なモデルを使用し研究を行う学問 )としてもよく用いられる。