(以下、『真説 魔獣戦線』終盤のネタバレ注意)
概要
「神」こと「大いなる意思」と一体化した真利阿が察知した「敵」。
宇宙全体を取り巻く粘菌あるいは有機的な形状の岩石、機械のような姿をしており、宇宙そのものを喰らおうとしている。そのサイズは無限とされる(メイン画像に描かれている黄白色の光球が宇宙であり、その周りが時天空である。つまり宇宙の外側は全て時天空に覆われている)。
「神」によると、全知全能の力を持つ彼らの攻撃すら通じなかったが、ビッグバンを起こすことで一時的な侵攻の抑止に成功した。しかし、無限の存在である時天空を滅ぼすには至らなかった為、「神」は誕生した宇宙の中で分子構造体を組み合わせることで時天空に対抗可能な「兵器」を作る者と、崩壊する空間の中に潜んで時天空の弱点を探る者に別れたという。
「兵器」は意識体である「神」とは異なり、遺伝子の組み合わせによって進化し、同胞との戦闘、破壊、殺戮を繰り返す事で強化される戦闘的な種であることを求められていた。これら進化の結果生まれた生物が人類であり、そして「魔獣」であると思われる。
また、大いなる意思は更なる兵器として「星々を喰らう魔物」、「宇宙を滅ぼす機械のバケモノ」を生み出す構想を語っており、これが『魔獣戦線』と『虚無戦記』、『ゲッターロボサーガ』のクロスオーバーを示唆しているのではないかと解釈する者もいる。
時天空はほんの僅かな欠片だけでも活動が可能らしく、宇宙に流れ着いた欠片の一つが地球を察知して侵攻を開始し始めていた。その姿は同作者の空間兵器ドグラに似ているが、欠片にも拘らず惑星を破壊しながら凄まじいスピードで広がっていくという規格外の化け物である。
真利阿は迫りくる時天空の欠片を迎撃するために来留間慎一との融合を要求。融合した二人は宿敵だった来留間源三をも取り込んだ超巨大な魔獣型エネルギー体となり、大いなる戦いへと旅立っていった。