大辞林とは?
「広辞苑」と同じく、百科項目をも多く収録している。広辞苑」とは異なり、語義では現代の用法を先に掲げている。語義・用例も豊富に掲げてある。同音語や類義語の使い分けや、類書で唯一アクセントが示してある。
第四版ではどうなる?
13年ぶりの大改訂。第四版ではページが増えても、厚さは削減された。広辞苑や大辞泉も分冊だが、大辞林は唯一、一冊にまとまった仕上がりになっている。また、新規項目では「令和」はもちろんのこと「ワンチャン・エモい・推し・インスタ映え・それな」などの若者言葉も書籍版で収録される。異字同訓の使い分けも増補され、漢字表記の解説も最新の情報が反映される。
アプリ版(iOS・Android)も提供される予定で、書籍版にない項目も収録され、随時辞書データも更新される予定。アプリ版のほうは、書籍版を購入すれば無料で利用できるようになる。
スーパー大辞林・デュアル大辞林
現在提供されている第三版の「スーパー大辞林」「デュアル大辞林」は電子媒体用。「スーパー大辞林」は電子辞書の内蔵辞書、またはアプリとして提供されている。「デュアル大辞林」はWeb版で書籍版を購入すれば無料で利用できるようになっている。両者は、書籍版には収録されていない語も、これらでは多く収録されている。「腐女子・やおい・ネトゲ廃人・社畜」や、「萌え」のみならず「萌え4コマ・萌え擬人化・萌え死に・萌え属性」、さらに「家ゲー・位置ゲー・鬱ゲー・運ゲー・エロゲー・落ちゲー、音ゲー・乙女ゲー」「きゃわわ・小並感・残当・つらたん・微レ存(この語は2016年1月の改訂で追加)」「リア充・とりま・激おこ・胸熱・オワコン」など、若者語やネットスラングも多く収録されている。
しかし、新語や俗語の収録には積極的であっても、既存の語に語義が追加するといったことはあまりない。あっても別の項目として立項されることが多い。
書籍情報〔第四版〕
【項目数】
251,000語〔第三版より13,000語追加〕
●第三版ベースのWeb版「デュアル大辞林」は265,000語。
現時点での最新改訂版は、第三版ベースのスーパー大辞林の266,000語。
〔2018年4月データ。シャープの電子辞書より〕
●「コトバンク」「Weblio」に提供している大辞林は、書籍版第三版の語数・内容と同一。
【編者】
松村明
【装丁】
杉浦康平・佐藤篤司
【発行日】
2019年9月5日発売
●1988年11月03日 初版発行
●1995年11月03日 第二版発行
●2006年10月27日 第三版発行
【ページ・価格】〔税抜き〕
3,200ページ
B5変型判 9,000円