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白頭鷲のガスの編集履歴

2019-06-29 02:02:41 バージョン

白頭鷲のガス

はくとうわしのがす

原恵一郎の漫画『麻雀放浪記 凌ぎの哲』の登場キャラクター。

概要

「雀荘争奪編」に登場するバイニン。ゴロツキを率いるギャングのボス。

オリジナルである阿佐田哲也の『麻雀放浪記』番外編とは結末を除けば設定が大きく異なっており、本キャラクターは原恵一郎のオリジナルとなっている。


人物

鋭い目つきと浅黒い肌、白髪が特徴で、通称の元にもなっている。

戦前生まれで、母親が日本人の混血児であり、当時は黒髪だった。その出自と戦時中の境遇ゆえに迫害を受け続けてきており、教会と神父と同世代の子供たちが心のよりどころであった。しかし、空襲を受けて協会は爆撃され、神父と仲間は焼死し、自分だけが生き残ってしまった。

日本が敗戦となると、今まで迫害してきた日本人たちが「戦勝国民の子」「ついていけば何かに在りつけるかも」と手のひらを返したように優遇しようとするも、「母親が日本人」と横槍を入れられて、さらに手のひらを返し蔑み、こうも簡単に二転三転と心変わりする大人たちを見続けてきたために人間不信に陥り、自身が大人になるころには白髪に染まっていった。

やがてその経緯から「聞きたくもない声が聞こえてくる」読心術が身に付き、その能力で麻雀において様々なイカサマを駆使するバイニンたちをのけてきた。やがてギャングを率いるボスとなり、周囲からみかじめ料を徴収するなどで食いつなぐようになる。

また、自身が混血児であり英語が堪能であることを生かしてGHQ・進駐軍の基地に赴いて麻雀でアドバイスする役割も務める。

やがて、チン六が経営する雀荘「花」に赴いて、チン六を立ち退かせようと目論み、坊や哲・森サブと交戦する。


真実

実は、ガスの読心術や、チン六を立ち退かせようとしているのには大きな秘密があった。


ガスの読心術は、並みの人より心理行動を読むのに鋭いにすぎず、その能力も一定の温度が保っているときにのみ発動するものであった。坊や哲はガスの能力を怪しみ、「外が寒いのに雀荘の中は暑い」として窓ガラスを割り換気する。その結果、寒さによって筋肉の萎縮や体温の低下によって坊や哲の手牌は読めず役満に放銃してしまう。


さらに、チン六を立ち退かせようとした理由は、雀荘「花」は、かつてガスが居場所にしていた教会だったのである。雀荘「花」が建立していることにガスはそれを許せず、「花」の雀ボーイともみ合いの末に殺害してしまう。その死体を「花」の地下に隠蔽し、目的を達成したら警察に自首して懺悔するつもりであった。

坊や哲・森サブとの勝負後、ガスの手下がその真実を聞き激怒し、「あんたがいたから俺たちは俺たちでいられたんだ!」と泣きながら銃殺されてしまう。散り際の台詞は「許してくれ…」だった。


関連タグ

凌ぎの哲 哀しき悪役

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