曖昧さ回避
- 作家・色川武大が麻雀・ギャンブル小説を執筆していた際に用いたペンネーム。徹夜麻雀にちなんで(朝だ、徹夜)つけたとの事。代表作『麻雀放浪記』。
- 上記の『麻雀放浪記』を原案とした、さいふうめい/星野泰視の麻雀漫画『哲也-雀聖と呼ばれた男-』の主人公。pixivではこちらのイラストが大半を占めるため、本記事では彼について説明する。
概要
イカサマってのは、相手にバレて初めてイカサマになるんだ。
CV:置鮎龍太郎
本作の主人公。誕生日は3月28日。
「天運」と呼ばれる人並み外れた強運を持ち、後の麻雀界において「雀聖」と呼ばれるまでの存在になった稀代の玄人(バイニン)。
房州が新宿を去ってから半年後、「坊や哲」の通り名を持つ新宿一の玄人として知られ、同時に黒いシャツがトレードマークとなり、「黒シャツ」とも呼ばれるようになる。
年齢は物語開始時および白シャツ時代は15~17歳。黒シャツを着てから最終回までは18~23歳。
在学中に学徒動員先でガリ版誌を発行し、無期停学処分を受けたため、最終学歴は事実上の中学中退である。
終戦後、運送会社丸三通運に就職し、花札の賭場で負け続けていたときに「天運」が覚醒。後に印南善一と出会い、麻雀の世界に身を投じることになる。
性格は白シャツ時代は年相応に感情的だったが黒シャツを着てからは冷静になった。作中では極めてクールな表情が多く描写されているが、作中中期に入るとテツオ&ダチンとの出会いを始め、コミカルな表情を見せるようになる。
玄人故に他人への情は見せないが、勝負に向いていない者を博打の世界に入れないよう追い返すなど不器用な優しさもある。女性に対しては冷たく振舞いつつも基本的には甘いが、博奕などが絡むと厳しくなる。哲也と出会い、好意を寄せてくる女性はリサを始めドテ子など複数人いるが、哲也自身は好意に(あえて)気づかない。その一方で幼なじみの小夜子に対しては思いを寄せていたが、小夜子自身は鎌田についていってしまい、決別。
主に新宿を根城とするが、強敵を求める、または玄人としての自分を見つめ直すためにしばしば遠征に出ることもある。ドサ健に負け、二度目の遠征をしたときには新宿に帰るまでは暫くタバコ断ちをしていた。
長崎に遠征した際に、ドサクサに紛れて長崎盛り場新聞に一時就職することになる(後に退社)。
作中に文学の教養をうかがわせる場面が何度か存在し、文庫本を何度も読み返してはページの端に文章などを書き込んでいる。
ちなみに、持っている本は夏目漱石の未完の遺作「明暗」。
作中終盤に近い夢喰らいのバクとの戦いで何の前兆も無く強烈な睡魔に襲われるナルコレプシーを患い、勝負の最中でも容赦無く襲い掛かる睡魔に苦しむようになる。終盤ではドサ健と三番勝負を行い、一手差で勝利する。
玄人を引退後は小説家として生計を立てつつ、ときおり麻雀を楽しんでいるようだ。
余談
本作は阿佐田哲也(色川武大)作の『麻雀放浪記』を原案としているため、少年雑誌向けにかなりアレンジされてはいるものの、”坊や哲”としてのキャラクター像は原案に準拠する部分が多い。
作中にて哲也が苦しめられたナルコレプシーは、実際に阿佐田が患っており、それをエピソードとして採用したもの。麻雀の対局中や、横断歩道を渡っている最中に眠ってしまった事もあったという。
関連イラスト
関連タグ