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概要編集

旧満州馬賊の頭目・黒龍(ヘイロン)の息子で、密輸船の船長。

手下(大柄な男)からは「小龍」もしくは「頭(かしら)」と呼ばれている。

初登場は佐渡島編、後に鳴門沖(ゴールドマン三兄弟の領地である金男島)編にも登場。


人物編集

上記の通り、満州馬賊の頭目の息子として生まれ、父と共に緑の大平原を馬で駆け抜けていた。しかし、戦時に入ると関東軍の戦車の大編隊に襲撃され、両親は死に追いやられ、自身も殺されかけたが、運良く生き残った。これを父から教えられた「緑の大平原」に守られたと確信し、戦後は裏社会でありとあらゆる取引を行う密輸船の船長として暗躍する。


日本が敗戦し、中国現地に残った旧日本兵の中には「売れば金になる」という不届きものから大量の武器弾薬を買い取り、それらの武器を内戦中の中国で武器を欲しがっている国民党と共産党に高く買ってくれる方に高く売りつけているほか、敗戦後の日本で佐渡島で金品とそれに見合った中国米を交換する、もしくは米を貸し付けて後日、金がなかった者から「死ぬか金を払うか麻雀博打を受けるかを選ばせる」商売を行っていた。


そんなある日、銭亀から逃げるように佐渡島へやってきた哲也を見かけ、一目で玄人だと確信する。そのうえで貸し付けた中国米の金を持ってこれなかった女性・初枝の代打ちとして哲也を勝負に誘う。


自身の麻雀のフォームを、過去の緑の大平原に守られたツキを武器に「全局を緑一色で上がる」と豪語するほどの豪快さを見せる。また、イカサマの類は部下と共に使わない。


一局目は緑一色で上がり一勝するが、二局目では哲也の大車輪で一敗。休息の際、タバコを吸うのにマッチ棒一本で火が付かなかったところを、マッチ棒三本を使った哲也に火を貰う。この時、「親父と同じ付け方だ」と父の面影がよぎるなど、ファザコンの一面をのぞかせた。


最終局で自身がホンイツ手を上がるフォームを崩したことが仇となって、哲也に国士無双を直撃され敗北。初枝の借金はチャラにし、中国米を譲渡した。


その後、哲也を仲間に誘うが断られ、「日本にはもったいないぐらいの玄人だった」と実感した。


その後、鳴門沖に船の修理に来ていた際、哲也と再会。ゴールドマン三兄弟との対決で哲也の名を売り仕向けるが、人格破綻していた哲也の戦友・近藤祥司が灯油を倒したことで流れ出た灯油から火をつけることを思いつき、哲也を勝利に導いた。その後、哲也に小龍の手下がゴールドマン家からかっさらったありったけの金を渡すが、「近藤が助けてくれた」と言った哲也が近藤の生存を信じ、港に放り投げられた。その後の暗躍は不明。


関連タグ編集

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