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凌ぎの哲

しのぎのてつ

『麻雀放浪記 凌ぎの哲』は、阿佐田哲也原作の小説『麻雀放浪記』およびその他の作品の人物・世界観などを引用し原恵一郎による作画で構成された麻雀ストーリー劇画である。

作品解説編集

哲也-雀聖と呼ばれた男-』と同様に阿佐田哲也の自伝小説『麻雀放浪記』を元に原恵一郎が作画を担当した麻雀漫画

ワシズ』同様、色濃い作画と顔芸、一匹狼のアウトローや徒党を組む「ワル」たちの活躍を描いていく、といった作風になっており、本編の『麻雀放浪記』とはかけ離れた物語と作風で描かれていく。(もっとも、『哲也-雀聖と呼ばれた男-』も『麻雀放浪記』からはかなり剥離した内容である)


主人公・坊や哲が、麻雀で絶技のイカサマを駆使して素人をカモに、また凄腕のバイニンたちとの白熱した死闘を描いていく。


物語の構成は序盤、勤め人、バイニン復帰、権々会編、バクチ列車編、雀荘争奪編の順になっている。


竹書房から刊行された単行本は権々会編中盤までを収録した7巻までしか発売されず、そのまま8巻以降が発売されること無く連載が終了した。しかし連載終了から数年後、未収録分の単行本がコンビニコミックとして『麻雀バクチ列車!』『バクチ麻雀地獄寺!』というタイトルでそれぞれ上下巻で発売された。


2006年の連載終了後から上記のコンビニコミックなどで何度か再版されてきたが、『雀荘争奪編』に限っては、中々単行本化されない状態が続いていた。しかし、17年ほどの時を経て2023年3月についに『雀荘争奪編』の発売が決定した(出版社は竹書房ではなくリイド社)。


登場キャラクター編集

坊や哲(ぼうやてつ)

主人公。

ドサ健

もう一人の主人公。

李億春

博多のバイニン。

タンクロウ

元バイニンのヤクザ。

達磨(だるま)

雀荘「白楼」を仕切る「狂犬」と比喩されるバイニン。

定恩(じょうおん)

権々会(ごんごんえ)の麻雀主催の坊主。

飛び甚(とびじん)

権々会の生き残りの1人。

ゲン / 二代目飛び甚

飛び甚の息子。

三井

出目徳の息子。

ブー大九郎

バクチ列車の黒幕である盲目のバイニン。

ダンチ

バクチ列車の参加者の1人。

森サブ

今は亡き伝説のバイニン・ヘビ虎の孫。ガスの仲間のNo.2となる。

ガス

通称「白頭鷲のガス」。人の心が読めるギャングのボス。

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