概要
錦ソクラによる近代麻雀で不定期連載のマンガで、後に月一連載に昇格した。学校を中心におこる様々な問題に一八先生が麻雀で解決するというショートギャグ。
オーラスの親番で一八が親の跳満(18000点=インパッチ)を出上がってなんらかの講釈を垂れる、というのが定番のオチ(例外あり)。レートもデカピンが基本な上にサシウマまで握り、それをトイチで貸し付けるため打った生徒は大借金を抱えさせられる。
それだけならままどこにでもありそうな麻雀漫画だが、この漫画の最大の特徴は作者の卓越した画力である。巨人、グラップラー、最強の弟、料理男子、浦沢直樹、馬鹿、名探偵の孫、アウトロー、もっこり、出世街道、心眼、勇者、完璧超人、電脳廃墟探索者、死に狂ひといった作品のパロディシーンが盛りだくさんである。それもただのパロディではなく、トレースを疑うレベルで絵が同じ。「〇〇で麻雀を打つシーンあるんだね」なんて言われて見せられたら誇張抜きに信じてしまいそうである。しかし実際にはトレースではなく、その証拠に主人公の一八も同じタッチで描いてみせてしまうのである。
レギュラーパロディは人がゴミのような先生と"不運"と"事故"る雀荘の店長。
上記の通り基本的に一八が最後にインパチで決めるが、必ずしも勝者が一八になると言う訳ではない。パロディ元の性質上、勝ってはいけない相手には第三者を飛ばして浮きの2着を確保するなど、茶化しているようで元の作品のリスペクトが感じられるようになっているのも特徴。
パロディを悪い意味でも超越した作品の性質上、特級呪物と化したせいで単行本は望めそうもない。残念。てゆーか著作権上近代麻雀への掲載が続いていること自体が奇跡だったといえる。徳間書店の終末のワルキューレとも奇跡のコラボが実現している。
2020年に最終回を迎えた。
ちなみに錦ソクラは次回作として本作のパロネタの一つであるシティーハンターを原作にした今日からCITYHUNTERを手がけるようになる。