CV:真殿光昭
概要
『BØY』の登場人物。
私立戯堂高校のアウトロー。長髪&サングラス&耳ピアスが特徴で、スカルジャケットと呼ばれる骸骨のような服を着ている。また、バタフライナイフを主な武器としている。
不良としての知名度はかなり高く、畏敬の念を抱かれている。
活躍
学生でありながら麻薬の『ヘル・ビジョン』(アフリカに咲く向日葵に似た花の種)を取り扱うブローカーで、中学時代の旧友であった一条誠を利用しようとクラブ『ビヨンド』ヘ呼び寄せたが、ロックによって更正した一条に拒絶され一触即発になる。そこへ日々野晴矢が乱入し、ウォッカを使って火吹きをして逃げられ、その際に髪を燃やされた。
報復するために彼らの学友である岡本清志郎と山奈みちるに執拗な暴行を加え、舎弟数十名と晴矢達がいる教会に殴り込んだ。自身もヘル・ビジョンを使用しており、ドーピングによる圧倒的な実力で一条を倒した。しかし一条と(半ば強制的に)交代した晴矢に殴られた際にヘル・ビジョンの副作用で身体が溶ける幻覚を見てしまい、そのまま晴矢に殴られてノックアウト。舎弟たちに担がれてその場は収まった。
その後暫くは行方を眩ませていた神崎だったが、ある時突然バッグを持って戻って来る。バッグの中には多種多様な薬物が入っており、神崎はこれらの薬物からヘル・ビジョンと最も相性の良い組み合わせを探し当てると言い出した。
数多くの薬物とヘル・ビジョンを混合し、神崎は遂に拘束衣を破壊する程の力を得られる新たなドラッグ・カクテル『マッド・カクテル』を発見する。
しかしそんな物を使用してただで済む筈もなく、オーバードーズに陥ってしまう。舎弟に救急車で病院に搬送された結果、病院から薬物の事が警察にバレ、取り調べの為にマッド・カクテルを体内から抜かれる。その後は病院から脱走し、薬物を抜かれた状態で廃ボウリング場を舞台に晴矢にリベンジを挑む。その途中に(オーバードーズは分量の問題であるとして)マッド・カクテルを使用しようとするが、晴矢に「てめえは悪魔に魂を売り渡した、ふぬけたカス男だ!!」「ビビってんのかこのオレ様に!!」と挑発されたことで薬を吐き出し、自力で決闘。
晴矢と互角の勝負を繰り広げるも、力及ばず惜敗。その後一条に自分の本心を吐露すると、自ら警察に出頭した。最終回では一条達のライブを見に来ている。
アニメ版
最終回で漸く登場するが、ジャンキーという設定が拙かったのか、私立戯堂高校の頭としての神崎狂は完全に存在を抹消されている。
ではアニメ版の神崎はどういった存在なのかと言うと、かつて晴矢の父である晴霽に敗れた悪魔…という設定の、晴矢の夢にのみ出てくる人物という扱いであった。
廃ボウリング場で決闘を行うのは原作と同じだが、その決闘自体が晴矢の夢であった為か、ボウリングボールやピンを念動力(サイコキネシス)で動かしたり、舞台がいつの間にやら宇宙へと変化している。晴矢と同じく背中からミサイルなどの様々な物を取り出して応戦するが、最期は晴矢の背中に仕込まれた太陽を投げつけられ消滅した。