概要
週刊少年ジャンプにおいて、1992年50号から1999年9号まで連載されていた、梅澤春人氏の漫画作品である。タイトルの元ネタは、日本のロックバンド『BOØWY』から。単行本は全33巻。漫画文庫版は全20巻。
登場キャラクターの多くは、梅澤氏の前作である『HARELUYA』の設定を改変したもので、タイトルの上にサブタイトル的に小さく『HARELUYA Ⅱ』と記されている。これは「HARELUYA」自体は短期打ち切りで終了したものの、打ち切り決定後に人気が上昇した事で最終話を「第一部完」という形にして再連載が決まった事による(当時のジャンプではこの様な「打ち切り決定→人気上昇で連載継続決定→既に後続の新連載スケジュールが決まっている事から『第一部完』で終了→連載再開」は珍しくなく、光原伸氏の「アウターゾーン」、鈴木央氏の「ライジングインパクト」などが同様の理由で打ち切りからの連載再開を成し遂げている。「アウターゾーン」単行本にて作者がその事情を解説しているが、「アウターゾーン」に関しては、編集部、作者ともに人気は得られないと判断してはじめから10話終了予定だったという違いはある)。ジャンプ誌上で連載が告知された際には「HALELUYA第2部『BOY』」と紹介されている。
私立楽園高校に通う、世界征服の野望を持つ無敵の主人公日々野晴矢と、その仲間達が繰り広げるドタバタ劇や熱い戦いが描かれている。
いわゆるヤンキー漫画であるが、それに音楽・バンドの要素が加えられているのが特徴である。
余談だが、女性読者に人気が高く、1997年4月号によれば、当時の読者の半数が女性だったという。(今では珍しくない)
登場人物
主人公。入学早々2年生の不良を返り討ちにし、3週間の停学を食らった。
自身を無敵の男と称しており、『世界征服』を夢見ている。
日々野の友人。絵画の勉強をするためにフランスへ行く事を目指しており、その資金を集めるために校則違反と解った上で、アルバイトをしている。
日々野の友人その2。元は戯堂高校の神崎狂とつるんでいた不良だが、ロックンロールと出会った事で足を洗った。
日々野からは「ムッツリスケベ」と呼ばれている。
日々野の友人その3。路上で銀細工を売っている時に日々野達と出会う。
亡き兄の夢であったジュエリーデザイナーを目指している。
TVアニメ
トライアングルスタッフ制作。1997年4月7日から同年9月29日までテレビ東京で全25話が放送された。機動武闘伝Gガンダム等でお馴染みの今川泰宏がシリーズ構成スタッフとして参加しており、第1話で不良が清志朗に使ったハンドグリップの技名はシャイニングフィンガーである。
アニメ化の際、登場人物の設定変更や、アニメオリジナルキャラクターやエピソードが登場した。
サブタイトル
1話 | 岡本清志朗 |
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2話 | 山奈みちる |
3話 | 一条誠 |
4話 | ボブじいさん |
5話 | 北原俊太朗 |
6話 | 揉山正象 |
7話 | 愛原めぐみ |
8話 | 望月ゆか |
9話 | 本城勇一 |
10話 | 野原るい |
11話 | 叶さやか |
12話 | レイラ |
13話 | 神野みこ |
14話 | 揉山静花 |
15話 | 伊部麗子 |
16話 | 美津濃かや |
17話 | 実相寺あきこ |
18話 | 丸鬼戸零二Ⅰ |
19話 | 丸鬼戸零二Ⅱ |
20話 | 丸鬼戸零二Ⅲ |
21話 | 渚乃なつみ |
22話 | 桃山太郎Ⅰ |
23話 | 桃山太郎Ⅱ |
24話 | 桃山太郎Ⅲ |
25話 | 日々野晴矢 |
これは完全に余談だが、同時期に放送されていた「勇者王ガオガイガー」に卯都木命役でレギュラー出演していた半場友恵氏が何度かゲストで出演している(愛原めぐみ、他の生徒等)。これが縁なのかは不明だが、獅子王凱役の檜山修之氏も二回ほどゲスト出演している(氷堂純一他)。