概要
「SWORD BREAKER(ソードブレイカー)」は、2002年に週刊少年ジャンプで掲載された梅澤春人の漫画である。全2巻。
主人公が〝無敵の楯(ソードブレイカー)〟を使い、ファンタジー世界で邪悪な剣の力を操る悪の軍団「アバル信徒」と戦っていく、という内容。
表題の意味は、先述のように主人公の装備する武器名、および本武器(たて)でアバル信徒の剣を打ち砕いていくという物語の内容によるものだろう。名称元である特殊短剣「ソードブレイカー」は、櫛状の峰で相手の剣を受け止め、刃を絡め取り梃子(テコ)の原理で刀身をへし折ることが可能な性能に由来し「剣を折るもの=ソードブレイカー」という命名がされている。
続編に『異世界行っても少年マンガの主人公は1ミリもブレない!!!』がある。
作品評価
「ファンタジー漫画の主人公の武器が盾」これだけ聞くと斬新で面白そうに思えるが、残念ながらその設定をうまく活かすことはできず、本作は打ち切りとなってしまった。
敵幹部は7人いたが、この時点では1人しか倒されていなかった。そこでラスボスが6幹部たち全員の力を吸収して抹殺するという展開で残りの幹部たちを退場させた。その後、主人公とのラストバトルとなり決着を迎えた。
ただし、梅澤漫画ならではの「不良」「バイオレンス表現」は本作でも健在(ファンタジー漫画って何だっけ?)。
打ち切り漫画と割り切って読む分には普通に面白く、敵の本拠地「魔城ガッデム」などのいわゆるパワーワードも生み出しており、現在でもごく少数ながら熱狂的(カルト)なファンが存在している。