キューポラ(Cupola)は、建築物の屋根に設けられた塔型の構造物。
半球形や錐形の屋根を持ち、シナゴーグや回教寺院、教会、霊廟などの中東から西欧に掛けての宗教施設に作られることが多い。
他の用法
これから転じて以下のものもキューポラと呼ばれる。
- 溶解炉… 鉄を溶解して鋳物を作るための溶解炉の一種で、コークスを燃料とするもの。工場の屋根に塔型の炉が立つ様子が元の意味のものに似ていなくもない。かつては日本でも数多く見られたが、環境問題などが原因で現在では電気炉が主流に。その昔は埼玉県の川口には鋳物工場が多く建ち並んでおり、その名を冠した映画もつくられたが、現在では多くが移転、廃業か電気炉へ転換している。
- 戦車などのハッチ… 戦車や装甲車などのハッチのうち、少し盛り上がって作られているもの。これは、車内から外の様子を伺うためのもので、装甲板に薄いスリットが切られていたり、或いは防弾ガラスが嵌め込まれていて(比較的)安全に覗くことができる。とはいえ、他の部分より(比較的)脆弱だったためか第二次世界大戦中はこの部分を狙って対戦車ライフルを撃ち込まれる事もあったので油断はできなかったとか。