曖昧さ回避
キューポラ(cupola)は、
といった意味を持つ語。
2.~4.のいずれも1.を原義として命名されている。
1.建築
建築物の上部、屋根や大型ドームの上に設けられた小型のドーム、あるいは錐形の塔型構造物。
シナゴーグや回教寺院(モスク)、教会、霊廟など、中東から西欧に掛けての宗教施設に多くが見られる。
2.戦車など
視察口または防弾ガラス製の窓、あるいはペリスコープを備える突出部。
戦車などの装甲戦闘車両にとって大きな問題となる装甲による視界の悪さを改善すべく設けられている。
危険な車外に出ることなく外を視察することが可能となり、索敵や戦況把握などに役立つほか、上面には乗降・脱出用のハッチが併設されていることが多い。
pixivにおいては戦車兵がハッチから半身を乗り出しているイラストで登場する。
3.溶解炉
金属を溶解して鋳物を作るための溶解炉の一種で、コークスを燃料とするもの。工場の屋根に塔型の炉が立つ様子が原義に似ていなくもない。
かつては日本でも数多く見られたが、環境問題などが原因で現在では電気炉が主流に。
その昔は埼玉県の川口には鋳物工場が多く建ち並んでおり、その名を冠した映画も作られたが、現在では多くが移転、廃業か電気炉へ転換している。
川口オートレースで行われる『キューポラ杯争奪戦』の名前もここから取られている。
4.国際宇宙ステーション(ISS)の設備
外部観測用に複数の窓を備え、船外に向けて突出した視察装置。
スターウォーズシリーズに登場する宇宙戦闘機TIEファイターのキャノピー形状もこれに類似する。
(参考:キューポラ|JAXA 有人宇宙技術部門 - JAXA)
関連タグ
戦車 建築 溶鉱炉 国際宇宙ステーション(ISS)