概要
搭乗員は車輌を指揮する車長、主砲を照準し射撃を行う砲手、操縦を行う操縦手、砲弾の装填を行う装填手の4名によって構成されるのが基本。近年の主力戦車では自動装填装置が装備され、装填手抜きの3名で構成されることも多い。昔の重戦車では副操縦手(または無線手)兼機銃手が搭乗していたこともあった。
操縦室やハッチなど狭い空間での作業・移動、振動・衝撃から身体とくに頭部を保護する必要性といった事情により、裾が短く袖口を絞った上衣、ベレー帽・クラッシュキャップ・緩衝パッドつきヘッドギアの使用など、各国とも戦車兵の軍服には、他の兵科とは異なる、独特のデザイン上の工夫・アイテムの導入が見られる。
「兵」の文字が使えない陸上自衛隊の機甲科においては「戦車手」「戦車陸曹」と表記される。全ての機甲科隊員(戦車・偵察)は後期教育の段階で戦車(現在は90式戦車と10式戦車)の操縦訓練が行われ大型特殊免許(カタピラ限定)を必ず取得させられる。取れなければクビとなるため必死に「取れるように錬成」される。
上述のように各国とも戦車部隊の構成員が特徴的な軍服を着用するせいか、pixivでは「兵」の本来の意味を越え、士官クラスの人物の絵にも「戦車兵」タグが付くことが多い。
またpixivにおいてこのタグがつけられたイラストの大半は、『ガールズ&パンツァー』等の影響もあってか何故か女性キャラクターで占められている。現実での女性戦車兵は第二次世界大戦中のソ連軍を除き、長らくマイナーな方だった。
しかし、近年は女性の活躍と社会進出で、徐々にではあるが各国で女性戦車兵が増えつつある。陸上自衛隊でも女性の機甲科隊員が既に存在しており、戦車を駆って活躍している。戦車と同じく長らく男性のみの聖域とされていた戦闘機パイロット、潜水艦乗員にも女性隊員が生まれている。