ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

機甲服とは、戦車兵などが着用する軍服の一種である。

国家や搭乗する車輌によって様々な種類があるが、戦車という狭く過酷な環境で効率的に活動できるように他の軍服や戦闘服とは全く異なる形状のものが多い。

概要編集

機甲服の特徴編集

一般的に、狭い戦車内での活動の妨げにならないように少々ルーズ目のデザインである。

一方でポケットは隠しポケット、ボタン類は隠しボタン、腰部にベルトを有するものは極力露出を避ける構造となっている。

これは戦車が撃破され、脱出する際に引っ掛かって脱出の妨げにならない為である。

また、車外から脱出を補助したり、自力で脱出出来ない兵士を引き上げるために背中や肩部にドラッグハンドルが縫い付けられたり、丈夫なエポレットがあったり、を大きめにデザインされていることが多い。

戦車兵向けに支給されるブーツは、紐で縛りあげる半長靴型ではなく、単なるロングブーツであったりベルトで固定するものが多い。

これは脱出の際にブーツが引っかかってしまった場合、ベルトをナイフで切断すればすぐに脱いで脱出できるようにする為である。

デザイン編集

一般的に大きく分けてツナギ型とセパレート型の二種類が存在する。

ツナギ型編集

ツナギ型のものは身体に対する防御力に優れている。自動車整備士等のツナギ服を着用した経験がある者なら想像しやすいと思うが、どのような姿勢をとっても被服が破けない限り手足の先と顔以外の素肌が露出することは決して無い。アメリカ軍などが採用している形式である。

セパレート型編集

通常の衣服と同様に上着とズボンに分かれる形式のものである。

ツナギ型よりも細かいサイズの要求に対応しやすい。

ドイツ国防軍武装親衛隊のパンツァーヤッケ、陸上自衛隊の戦闘服(機甲用)、ソビエト連邦軍ロシア連邦軍のものはこの形式である。


材質編集

機甲服には難燃性の繊維が使用される。これは、戦車内には火薬や燃料、潤滑油などの可燃物が多く存在し、弾薬庫に被弾した事による誘爆を除けば車輌火災によって撃破される可能性が高いためである。

第二次世界大戦の頃は、木綿製や羊毛製が一般的であった。

ドイツ国防軍武装親衛隊で用いられたパンツァーヤッケ(パンツァージャケット)は厚手の羅紗生地で、丈夫で難燃性の観点ではかなり優秀なものであった。

第二次世界大戦後は、ノーメックス等の優秀な難燃繊維が開発されたため、それらが積極的に採用された。

自衛隊で使用される機甲服は難燃性ビニロンと綿の混紡である。



別名・表記ゆれ編集

タンカースーツ パンツァーヤッケ パンツァージャケット

関連タグ編集

戦車兵 軍服 戦闘服

関連記事

親記事

軍服 ぐんぷく

兄弟記事

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました