概要
襟(英語ではcollarカラー)は風土により服とともに発展し、それぞれ特色を持った形状を持つ。
中には頭巾と一体になった構造を持つもの(パーカー)も存在する。
基本的には寒地では毛皮などを用いて空気の出入りを防ぎ、寒気を入らなくする構造になる。逆に暑地では外気を取り入れ熱を放出する、あるいは熱気を入れない構造となっている。
上記以外の「寒暖の差」が存在する地域では、暑い地域と寒い地域、両方の工夫を用いてこの部分を立てたりおろしたりすることにより対応するという形式が存在する。この形式はヨーロッパで用いられており、現在でもコートなどに用いられているが、ほとんどの衣装のこの部分は飾りとして用いられている。
装飾
装飾としての襟において、レースなどを用い布地をより多く使用するほか、逆に装飾性を排除することもある。また、襟回りや襟元も人の顔のそばにあるため、装飾をなされることがある(襟回りの装飾としてはスカーフやネクタイなどがある)。
またこの場所に所属や身分を示すものを取り付けることがある。わかりやすい例では階級章の襟章、議員バッジや社員章などである。
装飾とは異なるがドレスなどにおいては「覆い隠す布を除去し、体を露出させる」ものも存在する。
襟の種類
首元まで締める襟。
厳密には首元までボタンがあれば折り襟であるワイシャツやポロシャツなども含むが、現在の日本ではほぼ学ランの同義語となっている。
- 開襟
首元まで閉めない襟。
詰襟の対義語として用いられ、ジャケットやアロハシャツが該当する。
- 襞襟
首元を一周する、波状に折りたたまれている襟。キリシタン宣教師や天草四郎と聞いて想像するあれ。
16世紀から17世紀頃にヨーロッパの貴族で流行った。
pixivにおいて
pixivのタグとしては単体では襟に特徴のある衣類を着た画像、または襟から上の人物像につけられている。
別名・表記ゆれ
衿(タグとしてはほぼ使われていない)
関連項目
ハイネック タートルネック ボトルネック オフネック オフタートル 詰襟 ラッフルカラー 襞襟 / ラフカラー