折襟

おりえり

折襟または折り襟は、服（上着）の襟の仕立ての一つ。

概要

上着の前合わせを首元（第1ボタン）まで留めた上で、襟を折り返す。襟の下半部をボタンやホックで留め、上半部を折り返す場合と、ボタンやホックをつけず、全体をゆるやかに折り返す場合の2通りある。

立襟とともに「詰襟」（反対語は「開襟」）の一種。

折襟の例

軍服

• 国防軍、国家人民軍（1970年代前半まで）（ドイツ）
• ソ連軍（1943年まで）　＊1943年、帝政ロシア時代の軍服に範をとった立襟の軍服に移行。1960年代以降勤務服が開襟ネクタイ式になるのと並行して、野戦服に折襟が再び取り入れられる。
• 中国人民解放軍（参考画像右側）＊1980年代後半以降は開襟ネクタイ式と併用。
• チリ陸軍
• 朝鮮人民軍（開襟ネクタイ式と併用）
• ベトナム人民軍（1980年代前半まで）
• 日本陸軍（昭和13年制式「九八式軍衣」以降終戦まで）
• ユーゴスラビアのパルチザン
• アルバニア人民軍（参考画像左側）＊共産主義体制崩壊後も、1990年代前半頃まで使用。

平服

• ワイシャツ
• ポロシャツ
• トレンチコート
• 国民服（日本、太平洋戦争時）
• 中山服または人民服（中国）
• 暁星学園（東京都）の制服
• 男子小学生用の標準服

表記ゆれ

折り襟