概要
上述の通り、襟を開いた形で着るシャツ。
おおむね夏に着られ、中学、高校において夏服として採用されている(選択可能となっている)ことも多い。
形状はアロハシャツと酷似するが、それはアロハシャツの元となったためである。
いつごろから出現したかはさだかでは無いが、少なくとも1930年代には、ネクタイを締めず、背広の下にこれを着て、カンカン帽を被った人物の写真が散見されることから、概ねこれぐらいの時期からと思われる。
その人気ぶりや機能性に目を付けたのか、当時の日本陸海軍でもこれをモデルにした、あるいは開襟シャツそのものが制服として採用されており、現在も各国のミリタリーシャツやそれの放出品をモデルにしたワークシャツなどにもその面影を見ることができる。
戦後暫くも日本の夏では常識ともいえる服装であったが、エアコンの普及化や、アメカジの流入などにより衰退したため、いまや一部の女性ものブラウスや、上述のミリタリーシャツ系統くらでしか、お目に掛かることはなく、古着屋にすらおかれていない稀少品となってしまった。
しかし現在、その機能性に注目し収集している人物も増えてきており(2015年10月25日時点で、開襟シャツと検索サイトの欄に打ち込むと、ユニクロと出る程度には期待されている模様)、徐々に復古されつつあるようだ。
形状と着方など
アロハシャツ同様の体を取っている物もあるが、インナーとして着られることも多かったため、裾などはワイシャツと同形状の物もある。逆にアウターとして着られる物は、それ以上身に付ける物もないためかポケットが両胸に張り付けられていることが多い。
なお、特に決まった着方という物も存在しないが、インナーとして着る場合、裾は入れて襟をジャケットの襟に重ねるなどした着方(ようは今のヤクザがやっている着方)が通常である。これは、かいた汗などが背広の襟を汚さないようにするためである。