概要
洋服の首回りのライン（襟ぐり）の形の総称。襟のあるなしや首周りの開き具合など、高さや形態によってさまざまなバリエーションがある。
襟がある場合には襟と身頃との接合線、いわゆる襟つけ線を指し、襟がない場合には襟ぐり線を指す。
衣服のうち、顔に最も近い部分であり、服装全体の雰囲気にも作用するため、大きな要素として重視される。
ネックラインの形によって、顔の形をカバーしたり、首を長く見せたりというように、より美しく見せることができる。
ネックラインの種類
丸く開いた襟元の総称。
ボタンで前開きが可能な「前立て（着脱しやすくするための開き）」がついたラウンドネック。
卵型で丸く深めの形状のネックライン。
船底のようにやや横に広く浅いネックライン。
空きの大小にによらず四角い形で切り取ったネックラインの総称。
Vネックよりも深く鋭角に切れ込んだネックライン。
首の前部に切り込みは入っていて着脱しやすくなっているネックライン。
前開きがレースアップ（紐を交互にして締め上げて止めること）になったネックラインや前身頃。
五角形の形になったネックライン。
ホタテ貝の貝殻を並べたような連続した半円の波形の縁飾りやカットワークによって作られたネックライン。
首にそって高くなった襟を折り返さずに立てた首の形状。
ハイネックの一種。瓶（ボトル）の口のように、首に沿って低めに立ち上がったネックライン。ハイネックよりも短く、折り返さない長さのもの。
首にそって筒状に伸びた高い襟を折り返した形状。
衿明きが首や首の付け根にフィットしておらず、首から離れた状態で立っている首の形。
首回りにゆとりのあるタートルネック。ネックラインが首から離れて前に大きく垂れさがった感じになる。
前身頃から続いた布や紐を、首の後ろで結んだりひっかけたりして固定する首回りの形。
前身頃から続いた布や紐を、交差してから首の後ろで結んだりひっかけたりして固定する首回りの形。
首から胸元の部分を大きく開けたネックラインや、首から胸元かけての部位自体を示す。
また、このデザインを用いたドレスを「ローブ・デコルテ」と呼ぶ。
オフショルダーネック（オフショルダー）
両方の肩が出るほど大きく開いている首回りの形状の事。
一方の肩から反対側の脇にかかる、左右非対称のネックライン。
アメリカンスリーブ（アメリカンアームホール）
首の付け根から脇の下までがカットされた衣類。
野球のスタジアムで着るスタジアムジャンパーに使用される首の形。
