概要
軍服の様式の一つで、胴体前面に横向きの飾紐が複数本付くデザインのもの。
「肋骨服」の渾名は、横向きの飾紐が丁度あばら骨のように見えることから。
17世紀後半にヨーロッパで考案されたとされるが、その起源はオスマン・トルコ軍に滅ぼされたセルビア騎兵がオスマンの軍装をハンガリー騎兵に広まらせたものが発祥と言われる。
日本において
日本では明治時代に陸軍将校の軍服として使用された。明治6年の陸軍武官服制で初めて制定され(明治6年制式)、明治8年の服制改正では明治8年制式とともに夏衣の白い肋骨服も登場。明治19年の陸軍将校服制では明治19年制式と19年制式夏衣が定められた。白肋骨服は明治26年に廃止されたが、明治33年制式まで延長された。明治33年服制では33年制式が定められた。33年制式は明治41年に廃止され、以降肋骨服は使用されなくなった。