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概要編集

その名の通り昭和5年4月に勅令74号に基づいて採用される。

明治から続く「カーキの詰襟の軍服」の最終形態で昭和13年に折襟の九八式軍衣が制定されたが在庫の都合から全面刷新に至らず日華事変、大東亜戦争を通じて使用され昭和20年の終戦まで着用されたと言われている。

これは第一装(新品、近衛師団か出征する兵士に支給)第二装(綺麗な中古品)第三装(着れないわけではないがボロボロの中古品、汚れ作業などで着用)とランクに別けて管理されていたため、

第一装は九八式でも第二装、第三装が昭五式ないし四五式が宛がわれた為と考えられる。


pixivでは「軍衣」というタグであるが本項においては特段注意書きしない限り「軍袴」及び「夏衣」「夏袴」も含めるものとする。

また「○○式」というと官給品に押されたスタンプに由来するところであるが、現代の趣味者の間では便宜上、元来「○○年制式」という呼称が正しいとされる将校准士官の軍服も含められることが多い。

特徴編集

基本的には四五式軍衣と大幅な違いはなく採寸単位がメートル法に、使用される生地が節約される形となり、外観上は背中が2枚はぎとなった程度である。

兵科章や階級章は引き続き襟章や肩章で四五式と同一のものであるが九八式軍衣が制定されたことによって兵科章が九八式と同じ胸章、階級章も襟章にされ着用され続けた。

(ただし在庫の都合から九八式に従来の襟章や肩章を付した例もあったようで時期によってはこうした徽章類も混用されていたことが考えられる)

余談編集

将校准士官の軍服はオーダーメイドであるが、九八式軍衣の制定に伴って昭五式から改造されたケースが多く、現存するものが少ないとされる。


台湾などの比較的暑い場所の部隊では、九八式軍衣が採用される前から折襟の夏服が使われていた。

折襟であれば、詰襟と違って開襟で着用しても体裁が良いためで、この服は九八式と同様に4箇所の物入れが有ったが、外側から縫い付けられた貼りポケットであった。



関連タグ編集

日本陸軍 大日本帝国陸軍

昭五式:略称タグ

軍服

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